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玄参科

引用
『玄参科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-11775)
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ID
M2005033017521530414
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
玄参科
別タイトル / 旧書名
Vol. 092 玄参科
巻次
092-038
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{キ八、朱書}/桐花、一名梧桐木、{【花名集】、朱書}、通用高木、葉ハ広くかぢのくらいにして木本白く、是のしれ有て中空にして黒く、節ありて冬ハ葉落る、八月より奮毛わの如く上に付て花二月より咲、初る花ハ紅の色にて異類なり、大きくして実を結ふ也、実黒くして鈴の如く、後にかるし/桐植、{【中陵漫筆 十】、朱書}、桐、古より是を植て利益ある事桐譜に詳なり、是を植るハ都邑に近き山野、又人家に近き菜圃の辺に冝し、湿地并ニ真土の重き処ハ冝しからす、是を植るにハ根分とて木の上に横に走りたる掘起し其根を五七寸に切て二月の末に肥したる黒土の畠小畦を作り、此根を二尺位に隔て植、其頭を少し彰し、南の方より鍬にて土を切掛て少し頭の北の方にねかしかけて植る、随て井水を澆き、手にて其頭少しくあらわる、根に土を掛け堅く推付るに及はず、其上に芦簾にても日覆を為し、土乾る事あらハ、水を澆き日を経て漸々に芽を出すに及てハ霜を恐る、二百十日を過て大に霜の来る事あり、毎夜心を付へし、芽の五七寸になりたる時に熟糞を澆き、或便水を時々澆て肥して、翌年の二月の頃、移植る時に此根を取て七八寸位に切て右の如く植置へし、是を着根とて悉く芽を出し、又移植て活き易く栄へ冝し、年々如此すれハ、其苗の絶る事なし、扨又実蒔の法ハ冬月の中に能朽たる旧き茅屋の苔の生したるを其侭圃に攤て幅三四尺位に花壇の如くして置き去、秋桐の実の色付て裂飛んとする時に其茎より切取り、日に乾し置、此侭春彼岸の頃、其檀の上に打撒し置時ハ其莢自然と裂て落てよし、其檀の上にハ芦簾、或芒にて日を防き、時々水を打て潤ある根にして置時ハ日を経て漸々に生出す、夜ハ覆を取て夜気を受、昼ハ覆ひて日を除くへし、其苗のしけ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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