茄科
引用
『茄科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-11730)
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ID
M2005033017512730369
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
茄科
別タイトル / 旧書名
Vol. 091 茄科
巻次
091-046
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
一名、枸〓、枸棘、苦杞、甜菜、天精、地骨、地節、地仙、却老、単乳、枸杞地骨皮、仙人杖、西王母杖、{和名沼美久須利、俗云久古、朱書}●別録曰、枸杞生常山平沢及諸丘陵阪岸●頌曰、今処々有之春生苗、葉如石榴葉而軟薄堪食、俗呼為甜菜、其茎幹高三五尺、作叢六月七月生小紅紫花、隨便結紅実、形微長如棗核、其根名地骨、詩小雅云、集子苞杞、陸璣詩疏云、一名苦杞、春生作羮茄微苦、其茎似苺、其子秋熟正赤、荳葉及子服之、軽身盆気、今人相伝、謂枸杞与枸棘二種相類、其実形長而枝無剌者真枸杞也、円而有剌者枸棘也、不堪入薬、馬志注溲〓條云、溲〓有剌、枸杞無棘、以此為別、溲〓亦者巨骨之名如枸杞之名、地骨当亦相類用之、宜弁或云溲〓以高大者為別、是不然也、今枸杞極有高大者、入薬尤神良●宗奭曰、枸杞、枸棘徒労分別、凡杞未有無剌者雖■至子成架、尚亦有剌、但此物小則剌多大、則剌少正如酸棗、与棘其実一物也●時珍曰、古者枸杞、地骨取常山者為上、其他丘陵阪岸者皆可用、後世惟取陜西者良而又以甘州者為絶品、今陜之蘭州、靈州九原以西枸杞並是大樹、其葉厚根粗、河西及甘州者其実円如桜桃、暴乾緊小少核、乾亦紅潤甘美、味如葡萄可作果食、異于他処者、沈存中筆談亦言、陜西極辺生者高丈余、大可作桂、葉長数寸無剌、根皮如厚朴、則入薬、大抵以河西者為上也、種樹書言、収子及掘根種子肥壌中待苗生、剪為蔬食甚佳●大和本草曰、枸杞和漢二種アリ、二種共ニ用ユベシ、唐枸杞最味厚シ、子ヲ薬ニ用ルニヨシ、サシテモ子(ミ)ヲウエテモヨク生ス、韮ノ如ク連子ウフベシ、植テ未長時刈トルコト韮ヲカルガ如スベシ、如比スレハ春ヨリ秋マテ其苗タヘズ、葉ヲ生ニテモユビキテホシテモ食ス、和漢共ニ味ヨシ、茶ニカエテ用ユ、本草ニモ作飲代茶ト云リ、地ニヨリ苗長シテハ虫食ス、早刈テ食ベシ、三才図絵ニ好事家ニ盆ニ植テ几案ノ間ノ玩トスト云、其実紅ニシテ愛スベシ、其子ヲ肥地ウエ、其枝ヲ正八九月ニサス、根ノ皮ヲ地骨皮ト云、巧能多シ、常服スベシ、目ヲ明ニスルノ功スグレタリ、最良薬也△本草綱目、蘇頌、宗奭二氏ノ説ハ和枸杞ニヨク合ヘリ、時珍説ハ唐枸杞ニヨク合ヘリ、或曰、和枸杞ハ溲〓ナルヘシ■■■■、本草ノ説ニヨレハ唐ノ枸杞ニモ二種アリ、和枸杞モ亦真ナルベシ、皆可用●一本堂薬選、枸杞葉、俗呼孤穀(クコ)●用薬須知曰、枸杞和ニ有二種、無剌モノ真也、有剌モノヲ阿蘭陀グコト云、又天草(アマクサ)グコト云フ性劣レリ、此本草ニ所謂枸棘ナリ△枸杞子真ナルモノハ実円ニシテ結子コト稀也、枸棘(ヲランダグコ)ハ生長シヤスシ、サシテ能活(カク)、一年ノ中ニ丈余ニ及ブ、結子ノ尤多シ、世上ニ枸杞子トイフ多クハ枸棘子也、功用大抵同シト云ヘトモ、無剌モノ入薬、形円ナルモノヲ撰ビ用ユベシ△地骨皮、和産即枸杞根皮也●詩経名物弁解、集于苞杞【小雅四牡章】、言采其杞【小雅杕杜章】、隰有杞桋【小雅四月章】、朱註杞枸〓也△今俗モ枸杞ト呼、本草図経ニ無剌者真枸杞也、有剌者枸棘也ト云ヘリ、枸棘ハ今鬼クゴト呼フモノ是也、衍義ニ枸杞、枸棘一類二種ナルコトヲ知ラス、小則多剌
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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