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狗骨科 秦皮譜

引用
『狗骨科 秦皮譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-11319)
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ID
M2005033017440029958
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
狗骨科 秦皮譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 085 狗骨科 秦皮譜
巻次
085-049
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
伊香保近傍の山中にイクの木と呼るあり、木質ハ桑に似たれバ挽物職工盆になして鬻げり、明治十三年の秋、東京工部大学校の御雇教師ダイブルス氏、木暮(こくれ)八郎氏方にて入浴の際、イクの木の盆へ水を飜せしに水の色薄緑に変じたり、ダイブルス氏不審く思はれ、其水を覆し再清水を入れ置しにまた薄緑(いろいろ、訂正)いろに変しかバ如何なる理に因て水の色変れるや、木質を調んとてイクの木の幹を東京へ運送なしぬ、されど未だその理を究めずとぞ、篠田仙果編輯(いか保はなし、訂正)伊香雑録第壱号四丁面ニ出せり/秦皮、和名ニガキ、一名トネリコ、江州ニテハサギト云、俗ニダゴノ木ト云モノナリ、詳ニ本草ニ見ヘタリ、又ハシハミヲ榛子ト云ナリ、秦皮ト(■、訂正)混スベカラズ、蓋中土ニテ秦皮汁ヲ以テ墨ヲ制ス、故ニ眼目ヲ傷タルモノ華墨ヲ眼中ニ点ス、墨本眼目ノ葉ト云ニハアラズ、唯秦皮汁ヲ用ルノ意ナリ、仮令墨ニテモ松烟墨、或ハ膠ネリノ墨ナルトキハ果シテ験ナシ、況ヤ直ニ秦皮汁ヲ点スレバナヲ以テ宜ロシ、誠ニ神仙ノ竒薬ト云ベシ、又渉世録云、以秦皮樹為門上之梁、則除賊難、故斉楚之間移植庭中愛之、是即武当山人伝也、近世倭製ニモ秦皮墨アリ、南都墨工古梅園ガ製スル処ナリ、【広大和本草 六】、■可深信ノ書
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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