斉墩果科
引用
『斉墩果科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-11126)
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ID
M2005033017405329765
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
斉墩果科
別タイトル / 旧書名
Vol. 083 斉墩果科
巻次
083-201
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
蘇合香、和産ナシ、是ハ洋渡アリ、此ニ蘇合香ト蘇合油トノ分チアリ―――ハ松脂ノ堅クカタメタルカ如ナリ、蘇合油ハ軟ニ解ルヲ云、今渡ルハ油ノ方也、香ハ渡ラス、蘇合油ハ形黐膠{(トリモチ)、朱書}ノ如ク、色モ同シク鼠色、此ヲ唯器ニ貯置ハ一丁テカラビ付ナリ、故ニ器ニ水ヲ入、是ヲ浮テ置トキハ何年経テモアルナリ、何レモ皆番産ナリ、又直ニ黐膠{(トリモチ)、朱書}ニ香気ヲ付テ偽ルコトアリ、形状似タルヲ以ナリ、集解ニ有蘇合油、如黐膠ト云云、少シ香アリテ黐膠ニヨク似タリ、本条ノ名義色々ノ説アリ、国ノ名トモ、諸物ヲ合セル故名クトモ、集解ニモ云テアリ、是非分明ナラス、本経逢原云、其質如黐(脂、抹消)者、為蘇合油、色微緑如雉斑者良、微黄者次之、紫赤者又次之、以箸桃{一作挑、朱書}起、径尺不断如絲、漸々屈起、如鈎者為上、以少許擦手、香透手背者、真忌経火ト云々、蘇合香一名帝膏【輟耕録】、蘇香【同】、合香、本草■■香ト見説アリ、悪シ、蘇合油、一名合油【遵生八牋】/{膠、朱書}/ソ四/(纂)/蘇合香、紅毛本草写真図ニ蘇合葉蒲萄葉ニ似テ紋脈赤シ、元来蛮産故具体製未詳、法花珠林四十九或云、諸香草煎為蘇合、非自然一種物也/Mose-snalaes、、蘇合Su hoh./蘇合香、ステイラクス、羅甸、ストクラクス、荷蘭、{(潅)、朱書}、和漢ともになし、物印忙に図あり、葉の形小とうに似て茎紅色、面淡緑色、背淡黄色、花実の形詳ならす、蘭山の説に舶来の物に塊をなす者を蘇合油と云、釈けるものを蘇合香と云といへり、田村氏の説にもこれを云り、薬用には蘇合香を用て可なりと又云り、一種、同上の図、茎紅色にして葉互生し、形柿の葉に似て小さし、梢小花あり、形梅花の如く、白色に青色の筋あることしほりの如し、蘂は黄色にしてよれり
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
「伊藤圭介」の朱印
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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