柿樹科 柿譜
引用
『柿樹科 柿譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-10698)
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ID
M2005033017324128975
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
柿樹科 柿譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 081 柿樹科 柿譜
巻次
081-118
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
蜂屋枝柿、岐阜県美濃国加茂郡上蜂屋村産、{【十年博覧―(会)解説】、五区、朱書}、川合与三蔵、濃陽志略ニ蜂屋ニ産スル枝柿ハ天下有名物タリ、又文明年中一寺アリ、瑞林寺ト称ス、其僧足利義植公ニ献シ、後亦豊大閤ニ献シ、徭役ヲ免セラレ、柿百個ヲ以テ租米一石二斗ニ代ヘ、徳川家康公ニ至リ、大久保石見守検田ノ際、柿ノ上品百個ヲ以テ租米一石ニ充テラレ、元和年中尾藩ニ属シ、尚旧ニ依ル、此他本朝食鑑等ニモ種々ノ説アリ、明治元年貢献サレシヨリ製額ヲ減セリ、抑此柿ノ質タル、多クハ果中核ナシ、偶核アルモ細小ナルモノ一二粒ニ過キス、故ニ徃古ヨリ接換法ヲ用ヒテ蕃殖セシム、五月上旬発芽シ、六月花ヲ着ケ、十月中旬ニ至リ果熟ス、其大ナルハ周八寸、其量百目ニ至ル、尚濇味アリ、今現ニ培養スル所ノ大樹六十有四本アリ、製法、剪採セル柿子ヲ藁莚上ニ列置スルコト五日間、或十日間ニシテ皮ヲ剥キ、細藁縄凡六寸許ヲ以テ両端ニ二個ノ柿蒂ヲ繋キテ一連トナシ、「柿屋」、高三間、縦二間、横一間半、屋ハ藁ヲ以テ葺キ、南ニ向ヒ北傾斜シテ地ニ至ル、ヲ設ケ、桁竿ニ懸ケ日乾スルコト三十日、若雨ニ際スルトキハ、藁莚ヲ垂下シテ雨濕ヲ避ク、其乾燥スルニ隋ヒテ表面ニ白痕ヲ生、之ヲ霜降リト称ス、スルヲ認メテ柿屋ヨリ出シ、匣、長二尺横一尺、中ニ藁ヲ布キ、之ヲ「簀ガヒ」ト云フ、テ之ヲ蔵シ、寒時ニ及ンテ柿面白粉醸生シテ其味甘美、肉色柴潤ニシテ龍眼肉ト一般ナリ、此時寒風ニ晒スコト両三日、然シテ其形ヲ整飾シテ甕ニ蔵シ、固封シテ貯フルトキハ能ク久
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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