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石榴科 桃金嬢

引用
『石榴科 桃金嬢』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-09032)
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ID
M2005033016594325673
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
石榴科 桃金嬢
別タイトル / 旧書名
Vol. 062 石榴科 桃金嬢
巻次
062-067
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
丁香、一名丁子香、雞舌香○恭曰、雞舌香樹葉及皮並似栗、花如梅花、子似棗核、此雌樹也、不入香用、其雄樹雖花不実、采花醸之、以成香出崑崙及交州、愛州以南○珣曰、丁香生東海及崑崙国、二月三月花開紫白色、至七月方始成実、小者為丁香、大者如巴豆、為母丁香○志云、丁香生交広南番、按広州図上丁香樹、高丈余、木類桂葉似櫟葉、花円細黄色、凌冬不凋、其子出蕊上如釘、長三四分、紫色、其中有粗大如山茱茰者、俗呼母丁香、二月八月采子及根、一云、盛冬生花子、至次年春采之○頌曰、雞舌香、唐木草言、其木似栗、南越志言、是沈香花、広志言、是草花蔓生、実熟貫之、可以香口、其説不定、今人皆以乳香中棟出、木実似棗核者為之、堅頑枯燥絶無気味、焼亦無香、用療気与口臭、則甚乖踈、不知縁何以為雞舌也、京下考医言、雞舌与丁香同種、其中最大者為雞舌、即母丁香、療口臭最良、治気亦効、葛稚川百一方治暴気刺心痛、用雞舌香酒服、又抱朴子書以雞舌香黄連乳汁煎之、注目治百疹之、在目者皆愈更加精明、古方治瘡癰五香連翹、湯用雞舌香而孫直人千金方無雞舌用丁香似為一物也、其采花成香之説絶無知者○慎徴曰、沈存中筆談云、予集霊苑方、據陳蔵器拾遺、以雞舌為母香母、今考之尚不然、雞舌即丁香也、斉民要術言、雞舌俗名丁子香、日華子言、丁香治気与三省故事載、漢時郎官曰、含雞舌香欲其奏事芬芳之説、相合及千金方五香湯用丁香、無雞舌最為明験、開宝本草重出丁香謬矣、今世以以乳香中大如山茱茰者為雞舌略無気味、治疾殊乖○承曰、嘉祐補注及蘇頌之図経引諸書以雞舌為丁香抱朴子言可注眼、但丁香恐不可入眼、含之口中熱臭不可近、乳香中所棟者雖無気味、却無臭気者痰利九竅之理、諸方用治小児驚癇、亦欲其達九竅也○斅曰、丁香有雌雄、雄者顆小、雌者大如山采茰、名母丁香入薬最勝○時珍曰、雄為丁香、雌為雞舌、諸説甚明独陳承所言甚為謬妄、不知乳香中所棟乃番棗核也、即無漏子之核、見果部前人不知丁香、即雞舌誤以此物充之、爾乾薑焔硝尚可点眼、草果阿魏番人以作食料、則丁香之点眼噙口、又何害哉○大和本草曰、丁香、本草ニ異名ク、丁子香ト云、故ニ日本俗丁子ト云、又名雞舌香ト云、ウチワレハ為雨向ヘルコト雞舌ノ如キユヘ名ヅク、薬肆ニ煎シタルカスヲウルコトアリ、エラブベシ、久クナリテ香ウスキハ酒ニヒタセバ香生ズ、夏月丁子ヲ風爐ニカケテ煎スレハ香室ニミツ、且蚊ヲシリゾク、男子ハ夏月丁香ヲ偑、婦人ハ麝香ヲ帯テ汗臭ノケガレヲ去ベシ○用薬須知曰、丁香、蛮舶(イコクフネ)ニ所載来者皆タヾ一種、和産ナシ、一種母丁香アリ、形大
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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