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薔薇科

引用
『薔薇科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-08183)
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ID
M2005033016431323990
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
薔薇科
別タイトル / 旧書名
Vol. 055 薔薇科
巻次
055-099
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○榲桲の考、倭名鈔に此物を載せず○多識編に曰く、和名或云利牟幾牟、一云南蛮云末留米留是也○貝原篤信曰、榲桲はマルメロ○稲若水曰、榲桲ハマルメロ、諸説悉く誤に似たり、多識篇にはリンキンとも又マルメルとも記るせり、一定の説にあらす、是未だ此物を詳にせざる證なり、篤信、若水共にマルメルと云ひしも心得られず、リンキンは沙果と云者なり、下に詳に見ゆ、マルメルハ木瓜の番名なり、又今世にリンキンと云者を指して榲桲となす、是多識篇の誤と伝へたるなり、但し此誤は異朝にも似たることあり、季洵が南海薬録に開中謂林檎為榲桲と云ひしと、本草網目にハ逑證記を引て林檎果佳美、榲桲微大、而状醜有毛とあれば林檎、榲桲蓋相似て二物なる由しを弁したり、されば榲桲は林檎より大にして毛ある者なり、今世にリンキンと云ふ者はリンゴヨリ猶少しき者にして然も毛なし、榲桲のリンキンにあらざること尤も明かに待るにや、異朝にも榲桲と云ふ者は北土に在れと江南にハ甚だ稀也と見へし、されハ李時珍も未だ榲桲と見さりし様に、本草網目には記せり、さらば我国にも此物はあらさるも知る可らす○右諸家の説を併ハせ考て自の浅陋なるを省みず、切りに之れらの物を弁じ決せんにはマルメロと云ハ木瓜也、カラボケと云ふハ大木瓜也、朱舜水の説にも木瓜は大小ありて同しからぬよし見へたり、本草衍義にも木瓜の条に西洛の大木瓜と云ふ者を出して、此物は薬に入るに甚功ありと記せり、今我国にても此物を以
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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