桜譜
引用
『桜譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-07293)
記載例をコピー
ID
M2005033016254522232
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
桜譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 048 桜譜
巻次
048-013
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
郷名ユスラ、鸎桃、含桃、荊桃、桜桃、{和名、波々加、一云迩波佐久良、朱書}、●頌曰、桜桃処々有之而洛中之者最勝、其木多陰、先百果熟、故古人多貴之、其実熟時深紅色者謂之朱桜、紫色皮裡者細黄点者謂之紫桜、味最珍重、又有正黄明者謂之蝋桜、小而紅者謂之桜珠、味皆不及極大者、有若弾丸核細而肉厚、尤難得●時珍曰、桜桃樹不甚高、春初開白花、繁英若雪、葉団有尖及細歯、結子一枝数千顆、三月熟時須守護、否則鳥食無遺也、塩蔵蜜煎皆可、或同蜜、搗作餻食、唐人以酪薦食之、林洪山家清供云、桜桃経雨則虫自内生、人莫之見、用水浸良、又則虫皆出乃可食也、試之果然●大和本草曰、桜桃(ユスラ)、按本草説トコロ、本邦所在ノユスラト云小樹ニヨク合ヘリ、事類合璧ニ大如拇指トアルハ、土地ニヨリ種ニヨリ大小アルベシ、蕭頴志伐桜桃賦、大桜桃高累数尋トアレトモ土地ニヨリテ大ナルモアラン、時珍ハ其樹不甚高トイヘレハ大木ニハアラス、ユスラモ枝少キハ高数仭ニ至ル、二月小白花ヲ開、頗賞スベシ、ヒカン桜ニ似タリ、樹ハ小ニシテ繁ル、其樹多陰ト云ニ合ヘリ、実ハ桜桃ニ似テ小也、熟スレハ紅ナリ、食フベシ、文選蜀都賦ニ朱桜春熟ト云ヘリ、三四月ニ熟ス、凡諸果ノ中最早熟テ枇杷ニ先ツ春有節、枝ヲサセハ活ス、実亦マクベシ●用薬須知郁李仁ノ条ニユスラハ桜桃也トノセタリ●一本堂薬選果部ニ桜桃俗呼幽斯刺(ユスラ)/桜桃、ユフラ、葉ノ形図ト異也、小濶ク皺アル物也、花単葉、葉間ニ一輪ヅヽ開ク、五月ニ実熟ス、此図ハ実一処ニ多クツク非也、実モ一ツツク物也、{【大和本草会識】、朱書}{ユ三、朱書}/○波ニ加、出紀、鈔同、又曰、爾波左久良紀、用朱桜字、鈔同、今俗称ユスラムメ、深丹有―――乃美為桜桃子一物也、或称加爾巴左久良者非也、弁加爾波下、今別有称ニハサクラ者後世漢籍称千葉郁李、{【名物摭古小識 一】、朱書}/○動植名彙ノ説ニハ、ハヽカヲニハサクラトス、ニハサクラノ条ニ詳也
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください