薔薇科　桃譜

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｛【俳諧増山井】○桃、姫桃、緋桃、毛桃の花【万葉】、三千世草蔵玉御酒古薬【同】、碧桃【桃林】、桃の夭々たるといふも春也、みちとせになるてふ桃とは西王母の園に三千年に一度花咲みのる桃有をいふ、三千世草といふも其心也、姫桃は堀川次郎百首の詞也／｛【動植名井】、朱書｝つはきもも、和李桃、都波木毛毛、【林節】椿桃ツハイモモ、【十訓抄　二十六】高陽院の正親町殿の東向の車寄に大なるつはいももの木あり、徳大寺左大臣参り給てて云々、此木はさくらかと問を給たるにただうちかしこまりてもなして口とく桃の木にて候と申たり、云々｛廿六、朱書｝