薔薇科 杏譜
引用
『薔薇科 杏譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-06813)
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ID
M2005033016162721293
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
薔薇科 杏譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 043 薔薇科 杏譜
巻次
043-021
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
一名、甜梅、郷名アンズ、和名、加良毛々、杏、●別録曰杏生晋川山谷五月采之、●頌曰今處々有之有数種黄而圓者名金杏相傳種出自済南郡之分流山彼人謂之漢帝杏言漢武帝上苑之種也今近汴洛皆種之熟最早其扁而青黄者名木杏味酢不及之山杏不堪入薬杏仁今以従東来人家種者為勝、●宗奭曰金杏深赭花核大而扁乃接成者其味最勝又有白杏熟時色青白或微黄味甘淡而不酢生杏可晒脯作乾果食之山杏輩只收仁用耳、●時珍曰諸杏葉皆圓而有尖二月開紅花亦有千葉者不結實又甘而者沙者為沙杏黄而帯酢者為梅杏青而帯黄者為奈其金杏大如梨黄如橘西京雑記載蓬莱杏花五色蓋異種也、按王禎農書云北方肉杏甚佳赤大而扁謂之金剛拳凡杏熟時搾濃汁塗盤中晒乾以手摩刮収之可和水調麨食亦五果為助之義也、●大和本草曰杏(カラモモ、アンス)其花紅梅ニヲクレ桃ニ先タツ花ウルワシク子ハ果トシテ食シ、其内ノ仁ハ薬トシ、又食品ニ加フ、香味良世俗ニ杏子唐音ヲヨンテアンズト云、仁ヲアンニント云、和名カラモモ、杏子ヲホシテ果トスルモヨシ、△一種花紅ニシテ、八重ナルアリ、花大単花ニ後レテ開コト十餘曰俗名六代其木ヒクキ時花ヲ見ニヨシ長シハ切ベシ、此木高ヲ切レハ又早ク榮ヘ長ス、故ニヒクキニ花[虫損]見タメニ高ク切ナリ、菊ニモ六代アリ、是モ長シテ切ベシ、平氏ノ重盛ノ孫六代年長シテ切レシナリ、此花初開カントスル時甚ウルハシ、花衰謝スル時アシシ、實ヲ結フコトマレナリ、△李惟煕曰桃杏双仁者殺人其花六出失其常故也、△杏ハ根入最アサシ、故ニ石ヲタカク根ニヲクヘシ、根堅ク花盛ニシテ果ヲ結フコノコト畫譜等中華ノ書ニ出タリ、子(ミ)ヲウフベシ、或曰桃ノ木ニ杏枝ヲツクヘシ、△杏ニ数種アリ、實大小アリ、味ニ甘キ酸アリ、●用薬須知曰杏仁桃仁梅仁此三種薬肆ノモノ混雑多シ、可択用本草原始ニ有図形扁ニシテ円ナルモノハ杏仁也、マルク長ク尖ルモノハ桃仁ナリ、マルクシテ不長モノハ梅仁ナリ、加此辨シテ明ナリ、已上三種之類甚多シ、杏梅ハ實大ニシテ味美ナルモノノ核ヲ用ベシ、桃モ油桃(スロイモモ)、毛桃(ニガモモ)ノ核ハ不堪用、●一本堂薬選曰凡撰杏仁須要円実豊満者勿用痩皺虫蝕者用時択去雙仁者以水浸一時許去皮尖剉細慎勿浸久過候恐脱失性味也、其用麪麩炒過及入白火石鳥豆以東流水同煮等制皆不取且連皮尖用者亦所不解也、一大白杏苗木、実ノ外皮白色ニシテ尋常ノモノヨリハ大ナリ{【武田清国紀行】、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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