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梅譜 食用

引用
『梅譜 食用』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-06730)
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ID
M2005033016144721128
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
梅譜 食用
別タイトル / 旧書名
Vol. 042 梅譜 食用
巻次
042-097
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
然れども東京近辺梅を養ひ且売商する者の如きハ稍やよく分業の理を行へる者と云ふべし、試みに当節市上に奇品視せらるヽ盆梅の出所を尋ぬるに皆其五年前安行に於て初て〓生せられたる者たるを知る、抑も武州安行に於て梅枝を〓挿し二年間培養せられたる者ハ百本二円内外の価格を以て請地の種樹家に買収せられ、此に於て又二年間の培養、初年ハ密植し次年に粗植し、漸次に成大にすと、椀曲苗の幹を椀曲して一個の新芽を直伸生せしむと経、たね木となり、百本八円乃至十二円の価格を以て巣鴨、麻布、染井等の種樹家(うへきや)に転売さる。此等の種樹家ハ温室を造り適宜の暖候を人造して此たね木を培養し、風流細工に椀曲屈矯して盆栽となし、未だ時ならさるに早く花を綻ばせて文人雅客の需に応し亦新年の和景を添へしむ、太陽歴の一月は太陰暦の十月末に当る故に在昔正月の初に花を開かしめたるの術ハ今日に於て既に晩(おそ)しとなし、爾来一ヶ月途速かに開花せしむる様、培養することとなり、今の一月梅花を見るを得ること在昔の正月に譲らず、種樹家の工極れる哉、然れども市に於て之を売商する者は此等の種樹家に非す、所謂る縁日師也、彼此盆栽を百本二十円乃至三十円に買収して之を一本半円内外に売散す、嗚呼一盆栽の梅歳を経ること五年、地を変(かへ)るを四度にして初て世需に応す、之を培養売商する者よく分業の法
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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