漆樹科
引用
『漆樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05635)
記載例をコピー
ID
M2005033015533018971
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
漆樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 034 漆樹科
巻次
034-061
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
ウ・六/○漆、以漆制器甚工緻【日本風土記】/○漆、ウルシ、ハジ、山ハジ、一種リウモクト云アリ、山ハジニ似テ葉厚クシテ鋸歯ナシ、新葉紅紫色ヲ帯、和深山ニ多シ【熊ノ産物初シ】、ウ、{○修治話、ウルシ、紀州熊野ニテハ、ウルシ買トリニクル也、土人ハトラズ、朱書}/{○、朱書}漆、ウルシ、山中ニ沢山アリ、此木高クソビユ、枝モ多アリ、分ルモアリ、葉両対冬葉落テ春新葉ヲ生ス、其葉椿ヨリ小サク一葉二十枝ホド付テサキニトマリ葉アリ、鋸歯ナシ、長シテ先尖リ少シ毛茸アリ、夏ノ初新葉出揃テ梢ニ花咲椿ノ花ト同シ、又フシノ木ヤタラノ木ノ花ト同シ、其穂高サ六七寸ノ小枝出細キ黄白花多ツク、実出来ルト重クナル故頎クナリ、実モフシノ木ノ実ト同シ大サ二分余、丸ク扁タシトクト熟スルト茶色ニ少シ青味アリ、尖モアリ、秋葉落テ実残ル、上三重茶色ノ皮アリ、其皮ヲ取ト中ニカタキ実アリ、此実ヲ取テ蝋ニスル、葉ノ表赤ク、ウラ黄色ニナツテ落、和歌十種ノモミチノ中、ウルシモミチアリ是也、和歌ニ詠之此木ニ横ニ筋ヲ付テヲケバヤニ出ル、コレ塗物ニスル漆也、唐テハ竹ノ筒ヲ木ノ中ヘサシコンテ置ト云コト也、日本ハ如此ニシテ不取、奥州・羽州・下野関東ヲ上品トス、是ヲセシメート云、強シツギーニツカフ日向ヨリ出ルハ次也、真ノ黒塗ナトニツカフ、和州吉野ウルシハヨハシ、朱ヌリヤウルミニ用ユ、中国・西国・越前ヨリ出ルハ下品也、実ニテ蝋ヲ取、近年又ハゼノ実カラモ取、ハゼハ実大ナル故蝋モ多出ル也、其ウチハゼ蝋ハアシシーカヨシ上品也、別ニ琉球ハゼト云アリ、葉細ク厚シ、実大ナリ、是ヨリモ蝋ヲ取唐テ取ハ鳥臼ナリ、俗ニトウバセト云モノナリ、漢ノ蝋コレ計ナリ、トウハセト云ーノ実カラ取ハ何ノ書ニモ不見ーヌリハ日本上品也、唐カラ渡ハ漆器ノ下品也、損シヤスシ、清人ハ漆細工不精東西洋考日本ノ処ニ引一続志曰以ー制器甚巧緻龍山墨談曰泥金画ー光法古亦無有宣徳特遠漆工至倭国伝其法以帰ト云、ニコレニテミレハ金マキ画ナドモ日本デ習ヒシトミヘタリ、薬用ニスル乾漆ハーノ桶ノフチニツイテ乾タヲ用ルヨシ漆店ニテ是ヲコゲルト{ヤケルトモ云、朱書}称ス、此即乾漆也、真ノ乾漆ハ穴多有テ光リアリ、焼テ漆ノ香気アリ、軽キ者也、焼テ硫黄ノ匂アツテ重クシテ光ルカ石炭也、和名ニ乾漆トアルハ石炭ノコト也、本条一名続命筒【輟耕録】、〓【花竟】桼ノ字ノ俗字也/{光、朱書}/ウ・六
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください