槭樹科
引用
『槭樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05170)
記載例をコピー
ID
M2005033015444518055
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
槭樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 030 槭樹科
巻次
030-137
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
もみぢタチツテトの音通也、かいるてといふに、同意なるべし、此紅葉の文字をもみぢと訓ぜしよりくれないの絹をもみと云事にうつりたるなる歟、猶可考国栖は、吉野山中にて国栖の奏は應神帝より、始りて帝都へ度々参内せし事なれは、おのづと其語都(ミヤコ)にも交りしなるべし、蝦蟆を煮て上味とせしゆへ、もみといふ也、もみは最味(モミ)なるべし、應神帝以後かいで、又、もみぢと称せしを万葉時分には、もみや紅葉の事をもみぢと云旨はせしと見へたり、此説は先輩未発の論にして、鑿説(サクセツ)壮撰なるへけれは、書載すべからすと言れしなれど、そはこの侭に聞流して、置んも惜むへきなれば記せり、その罪は樨馨是を蒙るべし、又日和寄に紅葉といふ事は、雨にそまり、雨にもまれ、次第に色を出す、故に赤き色を紅(モミ)といふも、そまれりて色をいだすといふ心なり、紅葉の全色なるも又、黄紅ましはるもいまだそめさまも、此もみ出すといふ心を専らにして読へしと云、後撰集に雁(カリ)なきて、さむきあしたの露なし、立田の山をもみ出すものは、此うらにて、紅葉とはもみ出すものと合点すへしとさる歌人の語られし也、此心にて、万葉のわがかいるでのもみぢまでと/二ノ四
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください