無患樹科
引用
『無患樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-04871)
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ID
M2005033015391017469
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
無患樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 028 無患樹科
巻次
028-036
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○トチノ木、其葉ホホノ木ノ葉、又カヘデノ葉ノ形ニ似テ岐多ク甚大ニシテ厚シ、又八手ノ葉ノ形ニ似タリ、八手ヨリ小也、枝ハ直ニシテハビコレリ、其木理黄黒ノ横文ノ筋アリ、器物ニ作ル、其実楝子ノ大サアリ、橡(イチイ)ノ実ニ似タリ、又マテバシヒニ似タリ、土民トリテ粉トシ餅トス、凶年ノ飢ヲ助ク、木曽山中ニ多シ殺蚘虫小児宜食之、橡ヲトチト訓スルハ非也、本草記トコロ橡実ハ檪ノ実也、トチニアラス、トチ、イチイト子(ミ)少シ似タリ、葉大ニ不同別物也/栃ノ実製法、○八月下旬ヨリ九月差入ニヒロイ集メ、生テニ不构木灰ノアクヲ合セ煮コト三時程、是ヲヨクツキクダキ水ヲ入サルニテコシ、ソコエ沈ム、暫シテ上エ水ヲ去リ布袋ヘ入水ニサラスコト二日程、夫ヨリ袋入ノママシボリ水気ヲ去テナリ、食シ方蕎麦粉或ハ米何モ粉ノ中ヘ取交手ニテカタメ焼餅ニイタシ食ス、○木曽王瀧村ヨリ書上ケ/栃餅を製する仕方、同月頃栗と同時に包毬三つに裂て落たるを包毬を去りてし、其沸湯中に入置湿熱ス、乗して石の台上に石にても槌にても其実を廻しなから撃ち割り、外皮を去る、冷い水は渋皮とれす仁実の二ツ三ツ位に砕けたるを水に浸し、度々水を替る事六七日にして実一升に木灰を五合程入、一日置て後よく灰葉を洗さり、糯米壱升に実の製たるを五合位見斗にて入蒸し搗くと餅を製するなり、同し、○又同法にて粥に製して喰あれも防寒の効ありと云、木曽ヨリ書上/天師栗、トチノキ、テングノハウチハ貴船ニ自然生アリ、二抱モ三抱モアル大木也、葉大サ一尺余、モミチノ形ニテ羽ウチハノ如ク七葉並テ附ク、実栗ニ似テ大也、一寸余先尖リ皮色栗ト同シトンクリノ如シ、市中ニモ栽フ、此実ヲ餅ニ制シ食用ニス、委クハ別集ニ見ヘタリ、一名七葉樹【王氏彙言】{江西人亀協従、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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