無患樹科

日本語

○土知乃奇、今日【出霊異記】、時珍称天師栗、霊異用椅字與漢籍所謂ー者不同彼則今之イイキリ也、○都留波美亦名土知二物同名｛【名物摭古小識　一】、朱書｝／｛ト四、朱書｝／七葉樹皮（トチカハ）〈美濃国本巣郡〉、採収七葉樹ハ下種ヨリ五十年ヲ経テ始メテ花ヲ開キ実ヲ結フ、九月ニ至テ斧ニテ木皮ヲ剥キ用ヒテ赤褐色ヲ染ム、之ニ榛皮ヲ調和スレハ転赤色ヲ増ス｛【十年（十年博覧会解説）】、朱書｝／｛ト十四、朱書｝／七葉樹（トチ）、陸奥、信濃、飛騨、丹波、山城、陸前等ノ産、樹性高山大陵ノ中ニ生ス、平地ニ在ル者ハ喬大ナラス、種植ノ法櫧ニ同シ、此樹生長速カナレハ十年ニシテ伐ルヘシ、三四十年ニシテ囲三尺ノ大ヲ致スヘシ、百年乃至百二十年ヲ伐期トス、効用、材質軟靱ニシテ重カラス、文理斜曲ニシテ脆（モロ）カラス、凡案箱盒ヲ作ルヘシ、木盤匙子（キハチ［　］ジ）等此ヲ用フ、蓋シ良材ナレトモ建築用トナスモノ稀ナリ、或ハ闔扇等ニ用フ、但シ薪木トナシテ火力壮烈ナリトス、又子実ヲ搗キテ〓餅（モチ）ヲナシ、飢餓ヲ防クニ足ル、然レトモ味苦渋ナルヲ以テ之ヲ製スルニハ屢次水飛シテ沈澱セシムルヲ要ス｛【十年博覧会解説】、朱書｝

ムクロジ目ムクロジ科

十年博覧会解説

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