衛矛科

日本語

四季草、継木（ママキ）弓も上古より有し物なけれとも木竹を合さえへにて付タル物なれは上古は軍に用る事なし、只的を射る時のみ用ひしなり、下略、今弓材に取へき樹を本草類書にも探り、又能見知りたり人にも■■■■、其樹を目にも見■、■■増をたた記置、檀弓（マユミ）、古事記、日本記、万葉集、古今集、三大実録、延喜式に見へたり、是檀の木にて削りたる弓なり、檀、和名抄ニ万由巳（マユミ）ト有リ、マユミノ木ハ弓ノ上材ナリ、寔（マコト）ノ弓ノ木ト云義ニテ其木ノ名ヲマユミノ木ト名付タルニ、万由三ノ木ニテ削タル故、弓ヲ万由三ト云ニアラズ、万由美ト云ハ真弓ト云義ナリ、此檀弓ヲ添エテヌラス白木ニテ用ルヲ白万由三ト云ナリ、万由三ノ木ノ葉まさきト云木葉ニ似タリ、細ナル花咲テ実ナル実ノ上皮四ツニヒラケテ中ニ赤ノ丹色ナル実アリ、是モ四ツニ開ク也、身木ノ上皮ヲハキ去レハ白キアマ皮アリ、紙ノ如シ此アマ皮ヲ以テ矢ノウラハキ、前ニ出レハ略、右アマ皮ヲハギ去レハ木ノハダ細ニシテうつきなとのはたに似たり、色白也