棟科
引用
『棟科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-04251)
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ID
M2005033015275416247
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
棟科
別タイトル / 旧書名
Vol. 023 棟科
巻次
023-079
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
香者名椿、夏書作梔左伝作椿、臭者名樗、山樗名栲、一名椿、椿樗、一名虎目樹、大眼桐、樗ハ和名沼夫/●恭曰、椿樗二樹形相似、但、樗木疎椿木実為別也、●頌曰、二木南北皆有之形幹大抵相類、但椿木実而、葉香可噉樗木疎而、気臭膳夫、亦能熬去気並采無時、樗気最為無用荘子所謂吾有大木人謂之樗其木擁腫不中、縄墨小枝曲拳不中規矩者爾雅云、栲山樗郭璞注云、栲似樗色小白生山中因名、亦類漆樹俗語云、椿樗栲漆相似如一陸機詩疎云、山栲与田樗無異葉差挟爾呉人以葉為落、●宗奭曰、椿樗皆臭、但一種有花結子一種無花不実世以無花而、木身大其幹端直者為椿椿木用葉其有、花莢而、木身小幹多迂矮者為樗樗用根及莢葉又虫部有樗鶏不言椿鶏以顕有鶏者為樗無鶏者為椿古人名命其義甚明、●禹錫曰、樗之有花者無莢者莢者無花其莢夏月常生臭樗上未見椿上有莢者然世俗不弁椿樗之異故、呼樗莢為椿莢爾、●時珍曰、椿樗栲乃一木三種也、椿木皮細肌実而、赤嫩葉香甘可茹樗木皮粗肌虚而、白其葉臭悪歉年人或、采食栲木即樗之生山中者木亦、虚大梓人、亦或、用之然瓜之如〓朽故、古人以為不村之木不似椿木之堅実可入楝梁也、●用薬須知曰、椿根皮、椿俗名、香椿(キヤンチン)ト呼、近世檗(バク)山ノ僧、将来(モチキタル)ス、我邦処処モトヨリ有其種俗医、ツバキノ根ヲ堀用ルハ誤レリ、俗ニ椿ヲ、ツバキト訓スルヨリ襲ヒ用ヒ来レリ、ツバキハ漢土ノ所謂山茶花ニシテ椿ニアラス、●大和本草曰、楝(カラスノサンセウ)コノ木世ニ知人マレナリ、葉ハヌルテニ似テ長大ナリ、臭シ、其樹節多クユガミマカリテ材トナラス、故ニ古書ニ悪木也ト云、小キ時多刺長大ナレハ無刺此木日本ニ元来コレアリ、京都ニアリ、又北国ニモアリト云、近年カラヨリ来レル香椿ニヨク似タリ、同類也、花アリ実アリ鳥コノンテ其子(ミ)ヲハム、日本人楝ト椿トワシラズシテ先年、朝鮮人来リシ時、二木イヅレノ木ゾト問シニ、朝鮮人モ知ズシテ誤リ、偽テ他ノ木ヲ楝ナリト答シト云、楝ソアフチト訓スルハ誤也、アフチハ楝(センダン)ナリ、●右同書曰、椿(チン)葉ハ漆ノ樹ノ葉ニ似タリ、樗ハ古来本邦ニ有之、椿ハ無之、此木近年、木幡(コハタ)万福寺自中華来寺僧以葉加之羹上而、助香気近年ハ伝ヘ植ヘテ処々ニ多シ、其葉附枝両々相対上下有葉樗ノ葉ノ如シ、葉濶二寸長五寸許葉ノ正(マン)中之筋赤シ、食之有香気花サク実ナシ、其幹(カラ)直也、椿根皮為薬其根ヨリ、苗ヲ多ク生シテ繁茂ス、長シヤスクシケリ、ヤスシ数年ノ内ニ大木トナル、広地ニ多クウヘテ薪ノ材トスベシ、若葉ヲツミテ湯ビキアブリ、煎シテ茶トシ、或ホシ末シ
科目
ムクロジ目センダン科
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
椿樗=椿と樗(『大漢和辞典』)。「伊藤圭介」の朱印
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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