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棟科

引用
『棟科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-04210)
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ID
M2005033015270916166
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
棟科
別タイトル / 旧書名
Vol. 023 棟科
巻次
023-038
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
あふち、和名抄に楝をよめり、万葉集に相市之花とみゆ、今俗せんだんといふは、焼て香気あるをもて和の赤旃檀と勅名を賜はわしによるといふ、華厳経に、旃檀一銖を焼は、小千世界に薫すと見ゆ、諺に旃檀は二葉より香しといふも是也、枕草紙に、あふちの花いとおかしかれ、花に咲て必五月五日にあふもをかしと見へたり、名義是成へし、ときの反ち也、其時にあふをいふ、韻会に、今人作粽並戴楝葉五色糸皆泪羅遺俗といへり、信風二十四番始于梅花終于楝花といへり、○楝のすそごは表薄色裏春色也といへり、○藤原明衡の詩に樗花菖葉自回辰と見へ万葉集にも樗をよめるはあらすといへり、此字をよめるも、本草に五月五日俗人取樗葉佩之避悪義といふによれり、〓をよむは、樗を悪木なりと注せるによれる倭字なり、新撰字鏡には〓もよめり、松岡翁の説に、楝と苦楝とは別也、苦楝は近年和州より出たりとて、今黄楝樹といふ者にや、○土右記に、俘因貞任重任経清寺か首各挿鋒植之至西地獄〓樹梟之と見へたり、悪木の義を取成へし、磔を槐にするも、悪木の義を取れるにや、○嗑嚢抄に涅槃経に維婆樹といふあふちの木也、其虫を維婆虫といふ、苦楝とて、にがきを楽むをもて五欲に着するをたとへたりと見へたり、○あふちの関は信州伊奈郡にあり、阿智の転せる成し、今猶中関白関の的場等の名迷れり{【和訓栞】、【楝】、【和訓栞】、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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