棟科
引用
『棟科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-04204)
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ID
M2005033015270316154
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
棟科
別タイトル / 旧書名
Vol. 023 棟科
巻次
023-032
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
あふちのおびもの、五日、俗人樗葉を取て、おひものとして悪霊気を避事、証類本草に有と拾芥抄にいへり、枕草子にも樗の事をいふに、必五月五日におふなるもおかしといへり、今も片田舎には、端午に樗葉を新にふく所侍り、今せんたん木といふものなり{【俳諧増山井】、朱書}世行、せんたにのき、案近考ノコト、【伊勢集】草枕袖は露にもぬれしかとわかれぬれし渕瀬たになし、曽行/あふち、和名抄に、楝をよめり、万葉集に相市之花とみゆ、今俗、せんだんといふ哉、焼て香気あるをもて、和の赤旃檀と勅名を賜はりしによるといふ、華厳経に旃檀一銖を焼は小千世界に薫すと見ゆ、諺に旃檀は二葉より香はしといふも是なり、枕草紙に、あふちの花いとおかしかれ、花に咲て必五月五日に あふもをかしと見へたり、名義是成へしときの反ち也、其時にあふをいふ、顔会に今人作粽並に戴楝葉五色の糸皆涙羅の遺俗といへり、今も田舎には端午に軒にさすともいへり、歳時記に凡一年中の花信風二十四番始梅花終干楝花といへり、○楝のすそごは表薄色裏青色也といへり、○藤原明衡の詩、樗花菖葉自回辰と見へ、万葉集にも樗をよめるはあらすといへり、此字をよめるも本草に五月五日、俗人取樗葉佩之避悪気といふに
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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