橙橘科 橘譜一
引用
『橙橘科 橘譜一』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-03513)
記載例をコピー
ID
M2005033015140014786
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
橙橘科 橘譜一
別タイトル / 旧書名
Vol. 016 橙橘科 橘譜一
巻次
016-068
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
橘、郷名カウジ、{和名太知波奈、朱書}、●別録曰橘柚生江南及山南山谷十月采、●恭曰柚之皮厚味甘、不似橘皮味辛苦、其肉亦如橘有甘、有酸々者名胡柑、今俗謂橙為柚非矣、按郭璞曰柚似橙而実酢大于橘孔安国云小曰橘大曰柚皆為柑也、●頌曰橘柚今江浙荊襄湖嶺皆有之、木高一二丈与枳無弁刺出茎間、夏初生白花六七月成実至冬黄熟、旧説小為橘大為柚今医家乃用黄青二橘不言柚、豈青橘是柚之類呼、●宗奭曰橘柚、自是両種本草云一名橘皮〓人誤加柚字妄生分別、且青橘、黄橘治療尚殊況柚為別種乎、惟郭璞所言乃真識、橘柚者若不如此分別誤以柚皮為橘皮是貼旡窮之患矣、●時珍曰橘柚蘇恭所説甚是蘇不知、青橘即橘之末黄者乃以為柚誤矣、夫橘柚柑三者相類而不同、橘実小其弁味微酸、其皮薄而紅味辛而苦、柑大于橘其弁味甘、其皮稍厚而黄味辛而甘柚大小皆如橙、其弁味酢其皮最厚而黄味甘而不甚辛如此分之即不誤矣、按事類合璧云、橘樹高丈許、枝多生刺其葉両頭尖緑色光面大寸余長二寸許、四月著小白花甚香結実、至冬黄熟大者如盃包中弁々中有核也、宗乾彦直著橘譜三巻甚詳其略云、柑橘出蘇州、台州、西出荊州、南出閩広撫州皆不如温州者為上也、柑品有八、橘品十有四多是接成惟種成者気味、尤勝黄橘扁小而多香霧乃橘之上品也、朱橘小而色赤如火、緑橘紺碧可愛不待霜後色味己佳隆冬采之、生意如新乳橘形似乳柑皮堅、瓤多味絶酸芳塌橘状大而扁外緑心紅弁巨多液、経春乃甘美、包橘外薄内盈其脈弁隔皮可数綿橘微小極軟美、可愛而不多結沙橘細小甘美、油橘皮似油飾中堅外黒乃橘之下品也、早黄橘秋半已丹凍橘、八月開花冬結子、春采穿心橘実大皮光而心虚可穿茘枝橘出横陽、膚理皺密如茘子也、俗伝橘下埋鼠則結実加倍故物相感志云、橘見戸而実繁涅槃紅云、如橘見鼠其果実多、周礼言橘踰淮而白変為枳地気然也、余見柑下、●大和本草、橘、タチハナト訓ス、ミカンナリ、其花ヲ花タチハナト古歌ニヨメリ、南方温暖ノ地及海辺沙地ニ宜シ故紀州、駿州、肥後、八代皆名産也、共ニ南土也、紀州ノ産最佳北土、及山中寒洌ノ地ニ宜カラス故ニ本邦ニテ北州ニ無之、朝鮮亦然本草ニ実植タルハ気味尤マサルト云ヘリ、諸木皆接木ヨリ実ウヘノ木実ノ味ヨク材用モヨシ、中夏ヨリ来ル陳皮ハ大ニシテ性ヨシ、年々多ク来レリ、本邦ノ陳皮ニ性大ニ勝レリ、可用今世ノ医多クハ是ヲ不用ハ何ソヤ、陳皮ヲ君薬ニ用ル方ニ和ノ陳皮ヲ用ユレハ効ナシト云、△凡青皮、陳皮、枳実、枳殻ハ其采時ノ早晩ト実ノ老嫩(ナン)ヲ以テ分ツ嫩キハ性酷シク、老ハ性緩也、△白和(シラワ)カウジ、遠州白和村ニアリ故ニ名ツク/カウジ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください