菩提樹科

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「シナ」ノ木ノ説【万年会報告、四百八十五丁】飯沼長蔵ノ説、追テ可鈔本／しなの、信濃国は古事記に科野と出り、しなの木、此国よりいつる物、花色白し、よて郡名同名にも、しなと呼もの多し、諏訪の神前に岡を構へ、かぢの木二株を植たり、古木也、又かぢの葉を神紋といひ伝へり、意味あるにや、一説に、山国にて、階坂（シナサカル）在の地なるをもて名くといへり、げに地形は日本中の高き所にして、四方の隣国より来るにはのほれり／○しなの草あり、しなの葉あり【和訓栞　十一】／一、第四神紙之巻、栲は即今東国の伝、シナといふもの、其樹なるへしと、御出被成ト、此シナと申木、此辺には不承及候、何木之事にて御座候哉、重而被仰聞可被下ト、誠に乍御煩労奉願候、以上／安積淡泊説、宍戸氏蔵書／白石遺書ヲ抄、五月四日、左圃安覚／白石先生／一、シナノ木ノ皮、シナカワ〈奥州〉、モワタ〈出羽〉、マンダン皮〈同〉、出羽ニテ此皮ニテ織リ、蚊帳又畳ノヘリ、酒ヲ漉ス、袋状製ト云