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山茶科

引用
『山茶科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-02456)
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ID
M2005033014534512736
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
山茶科
別タイトル / 旧書名
Vol. 003 山茶科
巻次
003-043
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{サ二十六、朱書}/○さかき、日本紀に賢木坂樹なと書り、又真賢樹とも見へたり、万葉集抄に栄木の義といへり、○万葉集に神木をよめるは神事にもはら此木を貴ふをもて也、よて後世榊ノ字をも造り出たり、新撰字鏡に〓ノ字をよめるも二合の倭字也、説文に槫桑ノ神木日所出也と見ゆ、槫桑は即扶桑也、よて我邦の人扶桑を国号となせる成へし、○倭名鈔に龍眼木を訓す、新撰字鏡同し、又杜をも訓せるは心得かたし、日本紀に外の木は皆漢名を填られたれと此木は然らす以(ユエ)あるへきにこそ、或はさかゆく常盤木の総名にて浮世に至りて一種の木に名くともいへは龍眼も杜も訓すへきにや、されは古事記の歌に熊がしが葉をうすにさせとよめるも賀物に用いし也、○神名秘書に興玉社无宝殿、以賢木為神殿也、諸神本懐には神殿不安御体唯用賢木と見へたり、○外宮玉串行事所に一本の賢木あり、此を一本榊といふ、此榊の本にして宮司は玉串を取て東を廻り、祢宜は玉串を取て西を廻るをもてめくりさかきともいふ、又解斉の時勅使宮司祢宜の冠につくる木綿鬘ときて此榊の枝に懸る也ともいへり、○源氏にさか木のはばかりといふは神事をいへる也、○伊勢一志郡に榊原村あり、古昔榊を神宮に奉るといふ、国永家集にも見へたり、此地温泉あり、古にいふななくりの湯是也、榊原もと七栗郡の内にや、歌は後拾遺集に見へたり{【和訓栞】、朱書}/サカキ/{サ二十五、朱書}/○青精、サカキ、一名シヤカキ〈日向〉、長葉サカキ、細葉サカキアリ{【紀南六郡志】、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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