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海人藻芥

引用
,『海人藻芥』(名古屋大学附属図書館所蔵)「名大システム 古典籍内容記述的データベース」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n004-20230901-00893)
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ID
j1949
コレクション内カテゴリ
  • 神宮皇学館文庫
書名
海人藻芥
書名ヨミ
アマノモクズ
別タイトル / 旧書名
海人藻芥
書名備考
原題簽存(左肩無辺、緑色料紙)。内題同。
編著者
数量
3冊
寸法・大きさ
23.2/16.9
丁数
67
原装・改装
原装
版写
書型
成立
巻首「恵命院撰述」。巻頭に附記「弘安以来自僧中遣俗中書札之礼条々」。中巻末元奥書「当所依或宿老之所望恵命院僧正令書給了努々外見不可有之云々/〈本文云〉応永廿七年庚子九月廿三日 宣守判」。下巻末元奥書「墓ナクモ書集タルモシホ草賤キ蜑ノシハサトモ見ヨ/同七月日重テ書加畢/ムサラシキ事書アツメタレハ此一帖ヲ海人{アマ}ノ藻芥{モクツ}ト名付ベシ」「右三巻者恵命院内大臣権僧正之作也後ハ大勝金剛院僧正ト申シケリ於関東更無用事共也雖然名人ノ作ナレハ写□□(畢我)ナカラ辛労比興云々」。最終丁裏に書写識語「右三冊速水先生以本書写之畢/宝暦七丁丑年仲夏□旬/藤原有親(朱印「青外」「有親之印」)」。来田有親書写本。
成立西暦
1757
存欠
全3巻
内容注記
有職故実書。漢字カナ交じり。僧俗の雑多な有職故実の知識を箇条書で記す。現行の習俗に対する批判や名家の言行等、徒然草風の随想的記事を含む。各巻の記事の一部、上巻:僧侶用の書札礼(巻頭)、僧俗装束相当之事、畳之事、車之事、輿之事、雨具之事、「逆鱗者帝王ニ限テ云事ナリ腹立尋常人ノ事也」、「同輩人乗輿与乗馬ト行合フ時先乗馬人可下後乗輿人下可謝之但無骨有所不下以下部可謝遣也」。中巻:「執柄大臣門前乗物下可通…」(巻頭)、「公家御膳飯者強飯也執柄家等如此姫飯全分略儀也但人々依好悪用之強飯時湯飯湯也而近代姫飯時ヲモ参ラセヨト召不叶理者哉」、「猫間骨(扇の一種)大臣家物也侍瀧口輩至強子用之其外家持一切不用之然近年田舎上下共用之結句世外禅律野僧持之言語道断事也」、盲目参事於御室門跡者庇誰(候か)着円座申音曲梶井門跡同前於青蓮院門跡者云々徳大寺故相国〈実時公〉被命云盲目風情者当時以外過分也古於諸亭者候大床申音曲云々久我家門当時如斯諸門跡非例出来不可然云々」、「徳大寺相国〈実時公〉被命云人ノ藝能ハタトヘハ連歌ノ上手ト名誉ハ有トモ歌ヲ一向無沙汰ナランハ愛ナカルヘシ囲碁ハ上手ナリトモ将棊知ラサランモ亦無念也唯能程ニ何事モ習渡タランソヨカルヘキ但其家々ノ家業ヲ継ク人ハ専其業ヲ本トスヘキ也」、「二条殿故摂政良基公仰云大人ノ軽々シキハ小人ノ重キニハ劣レリ大人ハ物ヲ見ル事虎ノ如クニシ歩ム事牛ノ如クニスト云本文有云々去ナカラ上臈ノ上臈シキト味噌ノ味噌クサキハ下品ナリト御利口有云々」。下巻:「僧俗重服事」(巻頭)、「勧進ノ田楽猿楽桟敷ニ出候事…一年田楽桟敷多ク崩レテ見物ノ道俗留命其桟敷ニ二条摂政殿以下公家ノ人々多分令出桟敷之間何者カシタリケン落書ニ/田楽ノ将棊タヲシノ桟敷ニハ王斗コソ登ラサリケレ/同桟敷ニ梶井宮令出給ノ間落書ニ/釘付ニシタル桟敷ノ破ルヽハ梶井ノ宮ノ不覚ナリケリ/其比者如此桟敷ナトヘサリヌヘキ人ノ出タルハ不可然事ト諸人思ヘリ仍テ落書ナトモ有ケルニヤ当代ハ只出サルヲ難トス」、「内裏仙洞ニハ一切ノ食物ニ異名ヲ付テ被召事也一向不存知者当座ニ迷惑スヘキ者也/飯ヲハ供御酒ハ九献餅ハカチン味噌ヲハムシ塩ハシロモノ豆腐ハカベ索麪ハホソモノ松蕈ハマツ鯉ハコモジ鮒ハフモジ鶫ハツ□(モ)ジ〈但ツグミヲ供御ニハ不備也〉ツク##シハツク蕨ハワラ葱{ヒトモジ}ハウツホ如此異名ヲ被付近比ハ将軍家ニモ女房達皆異名ヲ申スト云々御菜ヲハヲメグリト云常ニフマハリト云ハワロシ」。
旧蔵印・識語
印記「来田氏家蔵」。
保存状況
虫損あり。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
請求記号
185.7-E
備考
渋横刷毛目表紙。半丁8行。○元禄7年版(刊記「元禄七庚戌年三月吉日/〈京河原町〉銭屋四郎兵衛/〈江戸芝〉銭屋五郎兵衛/板行」)の写しか。
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
コレクション

名大システム 古典籍内容記述的データベース

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所蔵機関
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