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棕櫚科 中

引用
『棕櫚科 中』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-17040)
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ID
M2005033019503236722
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
棕櫚科 中
別タイトル / 旧書名
Vol. 128 棕櫚科 中
巻次
128-070
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
復偶閲劉欣交州記云椰樹実内有漿似酒、又吴楚材疆識略云酒樹則椰也、此果得其的證、因知所謂多羅者為椰葉也、蓋貝多羅又多羅貝多波力叉等之数品、是訳師梵語填字音也、今以喎蘭所説与インジア地方ノ諸邦甚広大、各有方言、漢蘭所伝呼異音、如此而其物品則必同也、頃攷和蘭一書説往往昔印度開基之人名パラマント云其徒之辞呼椰樹曰マド云云、案ニマドボイド其音頗相近、恐是乎ハラマン、蓋即所謂婆羅(バラ)門、名義集所載曰如此邦椶櫚、又曰其葉長厚、其色光潤云云、是与漢蘭所説椰樹形状符合矣、寰宇志所載貝樹亦必非異種、即椰樹也、元是漢人所伝未嘗親耳之、未嘗親目之、故徒随其所伝聞而不能、其源漫訳以多羅樹頭椶椶貝樹等之数名也、因参考之徃昔伝于我邦諸家所蔵之多羅葉者其為椰葉可知也、且浮屠氏所謂径木(キャラ)者俲多羅葉而模製之、則則与我邦所産多羅葉固異、且此物南方熱帯地方之産、無和漢所産之理、蓋椰之伝于東方也曰久矣、子也、葉也、用大異也、子葉而二之、其子出於海賈之手以為毉薬、故取名於支那、其葉則為梵僧写経之用、因認梵語、此子与葉其用愈遠、其名愈異、亦唯言椰与貝多者、未嘗審物名、乃用与物相乗、近者得観紀鳳翔公子所蔵ウエインマン所著喎蘭草木譜載椰葉及其種類数品之図説、甚詳悉、椰樹本南方熱帯之土産也、其名称土人所呼与東西諸邦所呼不為不多、喎蘭謂之インジアアンセイテホーム、又一名コツコスノーテボウム、其類凡四種、各異其名、インジア人以其葉代紙料云云、余因就其書審之、有精覈之説、由此観之多羅之為椰樹葉断シテ無容疑、今翻訳其条如左、ウエインマン、人名、草木譜曰メイステル、人名、云インデアノ地方取椰樹葉以代紙料、予得其説精覆的明以書諸下条、且繹其確正之説、凡インヂアノ諸国及アラヒア近隣諸地ノ土人皆以銅造一器而画其葉面、迄支那及アラビア等諸邦文字、其国王之法典、号命及諸般書策之類尽書写之、名曰オラス、因審考之凡歴史、日暦及仏経経典之類皆尽其葉編而繁之
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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