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松柏科 松譜

引用
『松柏科 松譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-16966)
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ID
M2005033019491036648
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科 松譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 138 松柏科 松譜
巻次
138-148
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
けるを治し侍るなど所々より功能告げ来ること尠からず、或ハ脾胃の甚よハき人ハ初め少し腹瀉する気味あれとも、食しなるれば腹中を調ひけるよし、又ある名医腹中瀉したるしとき、是を食してもまりたるよしとかくあたる人なし、まれよにあたる人ありと云ふを考れば、松の粉あたりたるにハあらで、ませ物のなまむしなるか、又ハ仕様の麁相なるゆへなるべし、此松の粉ハ高貴の御方も御賞味あるよし、かヽることゞもを考へ知らば、いかなる野の末山のおく迄も、天賦食を得て飢渇のうれひある可らず、一皮ハ雄松、雌松、若松をゑらますど云へ共、雌松ハ皮少く、若松ハ苦味、渋みありて匂ひも甚しき故、雄松、老松の皮を最上とす、内のあまハだは苦みあり、乏に因て内の一皮を残し外のあら皮の分を鎌などにて取る也、さすれは立木もいたます反てふとる爲にハなるなり、一皮を碓に入れてはたけばもろき者にて木杵にても碎くるなり、それをまた磨にてひきてのかこしすひのうにて篩ひ、細末にするほと上食物なり、{明治十六年四月廿一日 【農業雑誌】、朱書}/東京日々新聞、三十一年四月七日ニ出、貧民食松皮/●貧民松皮を食ふ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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