松柏科 公孫樹譜
引用
『松柏科 公孫樹譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-16687)
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ID
M2005033019440336369
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
松柏科 公孫樹譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 136 松柏科 公孫樹譜
巻次
136-048
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
銀杏蒸(きんなんむし)、{【素人庖丁】、朱書}三ヘン、是も前のごとくに生にて皮渋かわともよくとり、人数をつもりて後(のち)こまかに刻(きさ)み、すりばちにていかにも能(よく)すり、水加て毛すいのうにて漉し、粕のある種ハすりて漉し、溜りたるハしばらく置バ精下に沈む時、上の水をとりすてゝ、扨極上の葛と飯のとり湯とすこし加へ、こんぶたしに醤油かけんして右のぎんなんをよき程に延し、やきぐり、きくら、志めぢ、右三品加益にて茶わんに入れ、上より程よくかけて蒸して出す、尤かやくハ何ニ而も好ミにまかすへし、鉢蒸、小茶わんいつれにもよく干さんせう上にをくべし、すくひ銀杏、{【素人庖丁】、朱書}三ヘン、是も前のことくぎんなんをよくすり漉たる精を葛飯のとり湯にて擂延し安平(あんへい)のかけんに和らけ、鉢に入れて蒸すべし、むしあがりてかなじやくしにてすくひ、菓子わんなとに入て上より葛溜りをかけ、せうが汁にて出すべし、同志んじやう、{【素人庖丁】、朱書}三ヘン、是も前のごとく少しかたきかたに延し備箱に入て蒸しあげ、よく冷(さま)して後箱をとり去(のけ)、いかやうともこゝろまかせに切て、吸もの、菓子わん、大ひらなど、薄葛すまし味、そのるいづれにてもよし、吸口こせう、せうが、さんせう、ふきのたう、とうがらし○前のことくぎんなんの精にかんざらしを合し堅くこねて箱に入れ蒸し上てよくさまし、拍子木に切て薄鍋にあふらをしき、四方ともによく焼て産引ものに用ふべし、{【素人庖丁】、朱書}三ヘン
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
「伊藤圭介」の朱印
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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