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楊柳科 柳譜

引用
『楊柳科 柳譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15428)
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ID
M2005033019162035096
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
楊柳科 柳譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 123 楊柳科 柳譜
巻次
123-023
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○柳紙製造新設、柳紙の製造ハ余が創意に出るものにして其質強硬能く書状用紙及ひ壁紙に適す、漸次製法を試験し愈精良の品を得るに至らハ又農間の一産業ならんと信す、因て其概略を報告す、柳に数種あり、其皮皆製紙の料に用うへし、然れ共成へく若木のものを良しとす、老木の皮ハ其質硬く紙となして光沢宜しからす、柳を伐採するハ春秋二季にして之を大釜に入れ蒸し、皮を剥くこと全く楮に異ならす、故に甑の大さに従ひ適宜の長さに伐採し、縄を以て之を三処ほど束ね、甑を大釜に卸し、湯気の泄れさるやうに蒸すへし、斯して充分に蒸し上りたるときハ甑を外に下し、柳条を横になして縄を解き熱気の冷ざる間に多人数にて皮を剥くへし、此際成るべく皮の破れさる様に注意すること肝要なり、其皮ハ一握を一把とし本を藁にて束ね、竹竿に懸け置き折れ易き程乾きたるを度として貯蔵す、柳皮を精白なしむるにハ一日程水に漬し、之を婦女子などに削らしむへし、其器械ハ割竹を以て製す宛も大豆を扱く為に用うる扱箸の如きものにして其動かざる為め之を孔ある石に立て、粗皮を挟み前に引くときハ黒色の部分ハ残りて全く精白の皮となるなり、若し尚ほ残る処あらば薄刃庖丁を以て削り去るを良しとす、而し■之を水にて能洗ひ前の如く竹竿に掛け乾すへし、紙に製するにハ精白なる柳皮を一夜水に漬し翌朝大釜に入れて煮、少しく沸騰を起したるとき蠣殻灰(乾皮五貫目に灰五升の
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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