無花果科

日本語

白ヲ仮リテ用法中其著シモノ一二ヲ挙ケント欲ス、「メキントーン」ノ名称（発明者名ヨリシテ）ニ方昔ノ人ノ知レル雨衣ハ織布ノ一面ニ「カウチャウク」ヲ塗ル歟、若シクハ二枚ノ布間ニ之ヲ薄ク合ハセタルモノナリ、此ノ如ク薄クスルノ方法ハ之ヲ溶解スルヨリハ寧口之ニ松脂、或ハ石脳油ヲ混和シ、其十分柔軟ナルニ至ルマテ器械以テ之ヲ捜（コネ）ルヲ良トス、斯クシテ柔軟トナレバ「フラットニンクミル」樹脂ヲ薄ク布面ニ塗ル器械、ヲ以テ之ヲ塗ルナリ、然レトモ此ノ如ク製作シタル雨衣、寒冷ノ侯ニ至レハ堅硬トナルベキ、一種固有性アルガ故ニ、襪帯（タビヒモ）其他弾カアル糸品ヲ製造スルニ頗ル益アリト云、即チ「カウチャウク」ヲ取リ寄、巧ノ器械ヲ以テ之ヲ切断シテ長帯トナシ、又温度ヲ考ヘテ之ヲ伸張シ以テ細小ノ長糸ヲ作リ、之ヲ捲纏スルナリ、次ニ絹（キヌ）、或ハ綿布ヲ以テ之ヲ被フモノアリ、或ハ被ハザルモノアリ、且他糸ニ混スルコトナク唯々此糸ヲ製織スル歟、若シクハ他糸ニ混職シテ