無花果科
引用
『無花果科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-13646)
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ID
M2005033018340632348
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
無花果科
別タイトル / 旧書名
Vol. 110 無花果科
巻次
110-024
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
無花果、郷名トウガキ、映日果、優曇鉢、阿駔●時珍曰、無花果、出陽州及雲南、今呉楚閩越人家、亦或折枝挿成枝柯如杷枇木、三月発葉、如花構葉、五月内不花而実々出枝間、状如木饅頭、其内虚軟采以塩漬、圧実令扁日乾充果食、熟則紫色軟爛甘味如柿而無核也、按方輿志云、広西優曇鉢、不花而実状如枇杷、又段成式酉陽雑爼云阿駔、出波斯、払林人呼底珍樹、長丈余枝葉繁茂有了、如篦麻無花而実色赤類椑柿、一月而熟味亦如柿、二書所説皆即此果也、又有文光花、天仙花、古度子皆無花之果、並附于左、文光果、出景州、形如無花花、肉味如栗、五月成熟、天仙果、出四川、樹高八九尺、葉似茘枝而小、無花而実子如桜桃、纍々綴枝間六七月熟、其味至甘、宗祁方物賛云有子孫枝不花而実薄、言采之味埒蜂蜜、古度子、出交広諸州、樹葉如栗、不花而実枝柯間生子、大如石榴及樝子而色赤、味酢煮以為粽食之、若数日不煮則化作飛蟻穿皮飛去也●大和本草曰、無果(イチヂク、タウカキ)、寛永年中西南洋ノ種ヲ得テ長崎ニウフ、今諸国ニ有之、葉ハ桐ニ似タリ、花無シテ実アリ、異物也、実ハ龍眼ノ大ニテ殻ナシ、皆肉也、味甘シ可食、葉ニモ実ニモ白汁アリ、如乳汁、実ノ内ニ細子アリ、枝ヲ狭メハ能生ス、又日本ニイチヾクト云物別ニアリ、後ニ見ハス、是物ニ似タル故ニ無花果ヲモイチヂクト云、救荒本草無花果ノ葉ノ煎湯治心痛甚効アリ、此コト本草ニハ不載△和品、イチヂク、無花果ヲモイチヂクト云、ソレニハ非ス、葉ハ木犀ニ似テウスク冬ヲツ、其実無花果ヨリ小ナレトモ能似タリ、秋冬ニ至リテ熟スレハ内ニ細子多ク肉アリテ恰無花果ノ如シ、味甘シ、小児好テ食ス、実青時ワレハ白汁アリ、村落林木ノアル処ニアリ、村民其葉ヲトリ、飯上置蒸テ食ス、味ヨシ、無花果ハ近世ワタル、是ニ似タル故ニ其名ヲカリテ無花果ヲモイチヂクト云●一本堂薬選曰、無花果、俗呼乙窒秩孤(イチヂク)/無花果、イチヂク〈京〉、トウカキ〈西国〉、ウトンゲ〈加賀〉、町中ニモアリ、所々ニアルナリ、大和本草云、寛永年中ニ西洋ノ種ヲ得テ長崎ニウユ、今諸国ニコレアリト云、日本ニモトヨリイチヂクアリ、別ツニアリ、後ニワタル無花果モ似タル故ニ無花(イチヂク)ト云也、大和本草ニアリ、木ハカシニ似テ葉モニタリ、葉ニザラツキアリ、ヌンメリシテナシミツホドニアツクキレコミアリ、コマカキキョシアリ、葉ムシレバ白汁ガイズル也
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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