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紫金牛科

引用
『紫金牛科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-10577)
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ID
M2005033017302328736
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
紫金牛科
別タイトル / 旧書名
Vol. 080 紫金牛科
巻次
080-092
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{【草木育種】、朱書}、百両金(たちはな)【本草】、からたちはなと云、種類甚多して応挙にいとまあらず、実に紅白、淡紅、黄、紫等あり、葉に多羅葉、鳳凰縮緬、嬬子、竹葉、櫧葉、鶴ヶ岡等あり、又斑入に種々あり、又別ニ木たちばなと云あり、高さ四五尺にして枝多し、葉ハ血櫧(あかかし)に似て厚く大なり、花実ともに硃砂根(まんりやう])に似て大也、惣ててたちばな類を植るにハ赤めなり、山土によし、黒ぼく、真土等ハ悪し、草木など多生ざる肥たる赤土を採、よく篩ひて用べし、肥に及ばず、植付て後、風呂の水を澆べし、油糟ハ少し用ひもよし、盆に植るにハ鉢底の水抜の穴を大くあけ、陶器の闕を伏せて所々に透間あるがよし、惣其上へ山の下にある黄土の塊を粗く倅て底へ入、たちばなを鉢へ入れとりよかさらさらと土を少しツヽ入、前後左右へ鉢を動せば根の間々へ土よく行渡るなり、惣てたちばなを置所ハ南に並木なとある陰地によし、上へ蘆簾を覆ひ、夜ハ巻て霜を受べし、又雨戸を覆ひて雨にあてず、然れともたまたまハ小雨に少しあてたるもよし、あまり湿過るときハ根腐るなり、晴たる日ハ毎夜雨戸を明て露(つゆ)を受さすべし、夏中ハ二日三日めくらいに葉の面背ともに刷毛筆の類にて水を付洗ふべし、別て葉背ハよく洗べし、洗ハざれば真虫を生して葉落る也、惣て実を植るハ三月に採て直に盆の中へ蒔なり、尤浅く植て実の色見ゆるくらひい蒔くべし、実ばへ親木ともに三四月頃植替る時ハ肥て勢よし、接にハ四月芽を生したる時よひつぎ、又身接(はらつぎ)
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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