石南科
引用
『石南科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-09830)
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ID
M2005033017152327252
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
石南科
別タイトル / 旧書名
Vol. 073 石南科
巻次
073-073
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
石十六、石南科/令法(リヨウブ)、本土ニ於テ下民ノ飯(ハン)ニ和(マセ)テ喰(クロ)フ処ノ木ノ葉也、令法ト云イ、ハタツモリト称ス、按スルニ凡テ(此、訂正)北木山林ニ多シ、令法ノ木ト云フ、大木ニハ至ラス、其木ハ山躑躅ニ似タリ、其葉ハ木天蓼(マタヽヒ)ノ如シ、春三月ノ末、四月ノ初ノ若葉ヲ摘採テ温湯ヲカケテ日ニテ乾カシテ、後是ヲ蔵メリ、則米穀ニ和テ食ジヲ糧飯、或ハ夫食ト云ヘリ、厚味ニハ非サレドモ食イ安キノ賎食タリ、或曰令法ト云イ、ハタツモカト仮訓シテ知レ難キモノニ云ヘリ、蓋シ葉ハ也夕ハ朶(ダ)也、草木ノ葉ト朶(コタ)ニアル嫩芽(ワカメ)ヲ摘(ツム)事ヲ職トミマモル人ナリ、モルハ守(モル)也、ツハ助字ニテ、天津国津ノ類ナルベシ、古昔山国ノ戸数ニ命令シテ葉ト芽ヲ摘シメ、是ヲ倉ニ収メ置テ軍用、或ハ飢饉(キキン)ノ貯トセシ政法(セイホウ)アリシ事ヲ訛転シテ令法ナ成リタルモノカ○新六帖、衣笠内大臣、里人ヤ若葉摘ランハタツモリ外山モ今ハ春メキニケリ、俊頼朝臣、奥山ノ草隠レナルハタツモリ知レス恋ニヤ迷フコロカナ○能因法師家集、令法ト云フモノヲ見セタルニカク云サリケル、今ヨリハ深山カクレノハタツモリ我ガウチ払フ床ノ名ナレヤ○藻塩草、和ラレヌニウキナル山ノハタツモリハタツモリ行ツミソ悲シキ○倭漢三方図会八十三、﨔(ケヤキ)條下曰、波太豆(ハタツ)波太豆毛利、其材似﨔、今多用沢胡桃、或波太豆為板偽﨔、下略、按スルニ此説ノ如キハ大木ニモ至ルモノ歟、【尾州志 巻九】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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