石南科

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石楠【本草】、日光山中禅寺湖水の傍に高サ一丈余の大樹あり、又大峯石楠ハ葉細長し、花ハ同し事也、又ひめ石楠ハ形状小く草本の如し、是ハ石楠類に非す、白めなる砂と赤土と等分に合て植へし、四月八月に枝へ玉を付て挿バ活なり、人糞ハよろしからす、米泔水又油糟等を少しツヽ用てよし、｛【草木育種】也、朱書｝／（纂）石楠花、本草記聞ニ詳ナリ、一種石楠花、京北鷹峯ニアリ、花葉大抵常品ト異ナラス、但花後赤実アリ、状無漏子ノ如シ、コレ奇品ナリ、一種大峯山ニ産スルモノ、葉ニ瓜ノ香アリ、他産ハ此事ナシ、一種ヒメシヤクナキ、一名岩シヤクナギト云モノ、園草類ニ在リ／サンサシ〈ホロベツ〉、サリナンサ【順抄】、シヤクナギ、石楠【本草】、｛【蝦夷草木志料】、朱書｝／熊野ナチ、石南大葉也ト云／石南花（シヤクナンケ）、山木也、大瀧根山北渓多、生育大木、其花美好可愛、【陸奥国磐城名勝略記】／｛シ十五、朱書｝／石南花（しゃくなんげ）、葉ハとべらの葉、あるひハ山もとの葉に似て大なり、花ハ芍薬に似て小なり、其色うす紅にしてみるにたへたり、山の黒土或赤出によろし砂土にき植れはかる、冬よりつほみて三月に花ひらく、【花譜】