梨譜

日本語

なり、又越後ニ半面梨ト云ノアリ、コレモ大ナリ、唐ニモルイガアリ、予章漫抄斤九梨コノルイナリ、又美濃ニユキナシト云モノアリ、甚色白シ、水カ多シ、コレモ唐ニアリ、モロイ也、則集解ノ消梨也、梨、一名玄圃実【典籍便覧】、百果珍【同上】、青田果【同上】、千株雪【同上】、快雪【名物法言】、雪液【行厨集】、珍実【同上】、飣坐珍【事物異名】、百果宗【同上】、百損黄【清異録】、含消【名物法言】、花ノ一名香雪【名物法言】、玉容【同上】、瀛州玉雨【典籍便覧】、鳳棲【事物異名】／梨子、〈下総国葛飾郡〉【日本地誌提要　二】／梨子〈越前国今立郡〉【日本地誌提要　四】／梨、〈越後国岩船郡〉【日本地誌提要　四】、梨〈岩代国信夫郡〉【日本地誌提要　三】／｛十四、朱書｝／梨【本草】、甲斐、相模、下総等にて多作、砂まぢりたる直土によし、根の土しまりたるがよき故に小砂利ヲ突込処もあり、寒中人糞又酒粕等根廻りをほりて入べし、高さ五六尺に棚を拵へ枝を結付てよし、又花咲たる時、一房の内実の大なるを一ツ二ツ残して跡を摘捨たるもよし、梨も種類多し、中にもあわ雪、あをなし等ハわせにて味よし、｛【草木育種】、朱書｝／梨（｛ナシ、朱書｝）、ありの実、野高木、花白く房咲三月純也、花の時葉ハなし、不残水梨の事也、実は少し、赤し、青なし、実青く長し、こがなし花同実、少し赤くかたし、まつを実大きく味ひよし、上々とす、強梨、実小サく安梨の実と云ふ、何れも花白く見事に房咲也、かん梨といふて霜雪にかまいなく、来三月の頃迄木につきてあり、味よし、｛十一、朱書｝、｛【花名集】、朱書｝