漆樹科
引用
『漆樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05715)
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ID
M2005033015550419130
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
漆樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 035 漆樹科
巻次
035-019
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{国産考、朱書}或山手の村にて、楮と櫨を多く作りて、其村の御年貢の中(なかば)は、右櫨の実の代と楮の代にてありしと聞およひたり、九州のある所にて、櫨を持ちたる農人は娘を嫁せしむるに、我持てる山にある櫨木何本とて、持参に遣はす事也、嫁せしさきにて、その櫨の実をうりて、代銀を年々取入るるなれば、己(おのれ)の好めるものを求むるにも、舅の家よりもらはずして、大ひに勝手宜し、{此次ニクヌギノ白■ノ説アリ、参考スベシ、朱書}/○【蘭畹摘芳四編巻之七】櫨弓、古事記に天之波士弓(アマノハシユミ)見へたるも、日本記には、天梔弓(アマノハジユミ)と有、櫨も梔もはじと読、故、櫨の字に梔の字を仮りて、あて字に用たる也、神代の事を書たる書には、字義に抱はらすして、其詞にたにあへは、又字の音訓をかりてあて字に書たる例多し、梔の字に拘りなづむ事なかれ、梔(くちなし)の木は弓に作るべき木には、あらず、櫨は弓材に宜しき木也、櫨は和名抄に、染色具の部にある也、文選注ニ云、櫨、落胡反名波迩之(ハニジ)、今の黄櫨木也と見たるも、波迩之と書を中略して、はじとも云也、古歌には皆はじと読り、俗にははせの木と云、はぜははじの転語也、今世の弓のそば木に用るはせと云木、即是也、櫨の木はうるしの木に能似たり、身木も葉もうるしの如くにて見分かたし、葉を並へてみれは、うるしは少広く、櫨は少し狭きの如し、多の違なし、然れとも、秋の末に至
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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