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槭樹科

引用
『槭樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05172)
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ID
M2005033015444718059
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
槭樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 030 槭樹科
巻次
030-139
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
【俳諧多識編】問、楓乃字如何、答、楓をかえでと訓するもあたらす、かえではかいるての語略なり、万葉集第十四にこもち山わかかいるてのもみちまでとよめり、もみぢといふはかいての紅葉は諸木にまされる右の名也、櫨(ハジ)もみち、柞もみぢ、梅もみち、桜もみち、漆もみぢ、ぬるでもみぢ、檀(マユミ)もみち、桐もみぢ、ををちもみぢといいてかいではかりの名にはあらすと心得べし、八雲御抄藻塩草等の説には、松も下紅葉すといへり、楓といふものは、日本にはなき木也、享保年中渡り来りし、楓木官園にあり、楓毬とて、少さき鞠のことき実を結ふものにて、かいで類の実とは大ひに異なり、葉は深山かいでの葉に似て、深山かいでに接でもつかぬものなれは、同種にはあらす、葉の形似よりたりるより、楓なりとあやまり用ひたるなるへし、順の倭名抄には鶏頭機の字を用ひてかいての木と和名を用ひたり、又鶏冠と書てかいでと読めり、葉の鶏頭花と混すべからす、紅葉ばといふ事重言のやうなれ共、万葉集にも紅葉はをく玉露の色葉にもなど読る歌あり、其外歌には多く用ひたれば、用ひてもくるしからす、されと俳の発句には、手柄うすく、黄葉と出てももみぢと読也、又案るに、日本紀應神紀に冬十月国栖人国津物を献す、此国栖人常に菓を食ひ、亦蝦蟆を煮て上味とす、名つけて毛弥と云、是より蛙(カイル)の異名をもみといいて、もみちはやはり、もみての転語なるへくもしるべからす、それを諸木よりは染る事まされりとて、紅葉と出て、通用せしにやいつれ、紅葉の事をもみぢといふも文字/十五
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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