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槭樹科

引用
『槭樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05145)
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ID
M2005033015441718006
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
槭樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 030 槭樹科
巻次
030-112
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{【花名集】、朱書}、楓、高木葉を賞翫として花は見るかいなく、四月に咲き、薄赤くして、秋実を結ふ、名木多くありて、様々と見わけ、弐百余種に別れり、是数多くして、かぞへかたし共種を書す也、秋の紅葉見事也、花多く咲也、高雄:葉は春の出より山楓也、秋のきと賞せり、是は高雄の実といふ也、名所の名木通天とも号也、八染:春のかへでは朱の如く花にも増れり、葉も高雄の如くにて、色青くして、秋又色よく成也とて、小倉山:大葉て十弐にきさみて、一名拾二一重と号しし、多少ありて、紅葉の中に少しは黄葉ありて、もよふ多し、名月:葉格別大きくして、小倉山の如くの形也、此木の下には■ら立雨もらずと云、秋の色黄色紅色うこんに染て詠あり、極小きは袖の内と云也、手向山:葉扁くに切込ありて、春の出より秋に至ると、紅紫色にしてかわらす、さながら春の色と秋色見る、心地又秋の色と春に詠る心あり、切レ錦:葉手向山のことくにて、枝少し靡て葉春より青く、秋うこんに黄ばみて一際物勝れさり、紅さしとき、花の縁:葉手向山のことく切多く葉広し、春は青葉にて、秋の紅葉錦の如く見事也、侘人:葉の切細くして手向山小きの如くあらく数すくなし、やや薄赤くかすりありて、秋は年により、少しつつ色付もあり、鳳凰楓とも云ふ、しめの内:葉細くして、小切れ、鋸なくして、春よりつめ咲、薄赤く、秋は紅葉する、此種大原より初て来るよし、大原楓と云、隣家:葉形極めて、五葉にきれとり、多く切有も面に一葉もあり、葉形はしめの内の少し広きことくにて、五葉なるへし、七夕:葉形又隣家より広くして、七葉なり、多もあり、春より紫にして秋まて紅葉をする、常磐山:ときわ山は切れ浅くしてはさみにて切りとることく色青く、秋も色青く、少し黄はむ也、一行寺と云、同物也、但し、一行寺はかげにて紅葉する也、夕暮:葉形ときわ山のことくにて大きくて、切多く有て鋸りも多し、春より紅いにして、後は紫色と加也、常磐山は切なし、是は葉形似りて切有、飛鳥川:葉山楓の如く葉の中半分白きもあり、又さかさになるもあり、色々様々に色わかりて、年々かわりあし、模様定めなしとて、飛鳥川と云ふ、かぎり:葉は手向山に似て切有て、葉の廻り紅いにして中青く、無地紅いもあり、さなから秋の紅葉を見る如く春よりもやがて■らんかとおしむ心せりとぞ、初紅葉:葉は高雄の如く春ヨリ植、朱と青交りて、色々のふ替り有て、又四月ヨリとんどん替りて、白色のふがわりありて、春交りて、秋に紅葉、紅い成事早し、業平:春の葉出して本紀にして、葉形細く切深くして、日数をつみて、紫色となる、秋に紅い通楓とも云ふ
科目
ムクロジ目カエデ科
来歴・典拠・由来
花名集
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
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