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橙橘科 文且譜一

引用
『橙橘科 文且譜一』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-03661)
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ID
M2005033015165015084
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
橙橘科 文且譜一
別タイトル / 旧書名
Vol. 017 橙橘科 文且譜一
巻次
017-118
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
柑、郷名ミカン、木奴、{和名加無之、朱書}、●頌曰、乳柑出西戎者佳、●志曰、柑生嶺南及江南樹似橘実亦似橘而円大皮色生青、熟黄惟乳柑皮入薬山柑皮療咽痛余皆不堪用、又有沙柑(青、抹消)、柑礼性相類、●蔵器曰、柑有朱ー、黄ー、乳ー、石ー、沙ー、橘有朱ー、乳ー、塌ー、山ー、黄淡子此輩皮皆呑気、調中実倶、堪食就中以乳柑為上也、●時珍曰柑、南方果也而閩広温台蘇撫荊州為盛川蜀雖有不及之、其樹無異于橘但刺少耳柑皮比橘色黄而稍厚理稍粗而味不苦、橘可終留柑易腐敗柑樹畏氷雪橘樹略可此柑橘之異也、柑橘皮今人多混用不可不弁詳見橘下、按韓彦直橘譜云、乳柑出温州諸邑惟泥山者為最以其味似乳酪故名彼人呼為真柑似以佗柑為仮矣、其木婆々其葉纎長其花香韻、其実円正膚理如沢蝋、其大六七寸其皮薄而味珍脈不粘弁食不留渟一顆僅二三核、亦有全無者擘之、香霧噀人為柑中絶品也、生枝柑形不円、色青膚粗味帯微酸留之、枝間可耐久也、俟味変甘乃帯葉折故名紅海柑樹、小而顆極大有囲及尺者皮厚色紅可久蔵、今獅頭柑亦是其類也、洞庭柑種出洞庭山皮細味美、其熟最早也、甜柑類洞庭而大毎顆必八弁不待霜而黄也、木柑類洞庭膚粗頑弁大而少液故謂之木也、朱柑類洞庭而大色絶嫣紅其味酸人不重之饅頭柑近蒂起如饅頭尖味香美也、●大和本草曰、柑(クネンボ・カウシ)、俗ニ九年母ト云、名義未詳、木ハ蜜橘ヨリ長シヤスク早クミノル、虚冷ノ人不食ス、性寒也、●【続日本紀 九】聖武帝神亀二年播磨直弟兄(アタヒヲトエ)初〓(モツラ)甘子従唐国来佐味虫麻呂先殖其種結子ト云リ、橘柑モト異邦ヨリ来ル、△夏蜜橘アリ、柑ヨリ小ニ橘ヨリ大也、皮色青シ夏ニ至テ熟ス、実皮味柑ニ似タリ、柑類也、蜜橘ヨリ皮厚ク味淡シ橘類ニアラス、広州記曰、羅浮山橘夏熟ス、実大如柿コレ本邦ノ夏蜜柑歟、△リマント云物アリ、柑ノ類也、味不好、只切テ酒ノ肴トス、大サハ柑ノ如シ味酸シ、●用薬須知ニコレヲノセス、橘下ニ於テ橘柑之説別ニ録ト云ヘリ、●一本堂薬選コレヲ橘下出シテ俗呼クネンボトノセタリ/ミカン
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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