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山茶科

引用
『山茶科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-02461)
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ID
M2005033014535012745
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
山茶科
別タイトル / 旧書名
Vol. 003 山茶科
巻次
003-048
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
等に龍眼木の字を佐賀木(サカキ)に当たるは叶へりや、かなはじやおほつかなければそはおきて、いにしへ佐賀木といへるは師の言の如く栄樹(サカキ)にて、何にまれ常盤木を用ふるか中にもはら神事公事に用ひしは樒なるへくこそおぼゆれ、或人の云龍眼木はから木也、その葉香気ありて形状樒に似たりと云り、さるは巻の二十に奥山乃志伎美の花乃とよみてかならす深山に生るものなれば、奥山の賢木が枝云云といへるにもかなひ、和名抄に樒は香木也とありて其葉香気あれは榊葉の香をかぐはしみと神楽歌にいへるにもかなへり、さて是をしも仏に奠(タテマツ)るは元来(モト)神に奉るものなるもて仏のわたり来し後に其をうつして仏にも献しが、今はもはら仏のものとのみなりゆきて神には他木(アダシギ)を用ひしより樒(シキミ)は花とのみ呼て賢木の称(ナ)ハ失へるものならんとおもへりしに、吾外宮神宮に十二月ノ晦の夜に内人等花賢木(ハナサカキ)が末為(マイ)ツ多(タ)と申て玉串御門に、内ノ玉垣ノ御門ともいふ、奉れる乎(ヲ)見れば樒にこそ有けれ、是をもておもへば神武天皇の大御歌に伊智佐介伎未迺於朋鶏句塢(イチサカキミノオホケクヲ)とみよみましくは実賢木にて、和名抄に拾比佐加伎と阿るは是にや、比と美と通へし例多し、美者々木といひ、実のいと多けるもの也、神宮に花賢木といへるは樒をいふなるべし、しきみの花のとよみたれはなり、いにしへの榊(サカキ)はもはら樒を用ひしならんとはおもひなり/サカキ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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