山茶科
引用
『山茶科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-02451)
記載例をコピー
ID
M2005033014534012726
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
山茶科
別タイトル / 旧書名
Vol. 003 山茶科
巻次
003-038
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
といへるは樒をいふなるへし、秦文樹かいふ丹後国にて神に奠るは統て樒にて其をさかしはといふといへり、又或人伊豆国箱根辺にても樒を用ふといへり、との説いと知り言也、樒字和名抄に志伎一美とよみたれと仏に用るしきみにあらす、字書云樒、覚筆切音密香木取香者当予所之久乃香取、本草綱目香木部密香、釈名木密設香多香木阿嗟集解蔵器云密香、生交州大樹節如沈香、法集経注云木密香密也、樹形似槐而香伐之五六年乃取其香異、伯志云其葉如椿樹生千歳斫朴之四五歳乃脊已腐敗惟中節堅貞者、是香珣云生南海諸山中種之五六年便有香、交州記云樹似沈香無異也、時珍云魏王花木志云木密号千歳樹、根木甚大伐之四五歳取不腐者為香観、此則陳蔵器所謂生千歳乃斫者蓋誤訛也云々、今按樒字木密二字の略歟、久老訓、によて是も誤れり、仏に献る志伎美は毒草部に見へたる莽草にて新撰字鏡に毛保巳とよみ、和名抄に志伎美と見ゆ是也、一に称都美古呂志駿河国にて奈倍和里といふとにや、本草綱目校正、自木部移入此、釈名〓草、音綱、芒草、山海佳、鼠莽時珍云此物有毒食之令人迷綱故名山人以毒鼠謂之、鼠莽集解宗奭云莽草諸家皆謂之草而本草居木部、今世所用皆木葉如石南葉枝梗乾、則謅揉之其臭如椒と見へたる、此物をいかて榊葉の香と称すへき、此葉を乾かしもみはたきたるを扶香とて仏に用ひ、又今世俗の線香は合香にあらすして此葉を製し用ふ、是皆仏に用ふる物にして神に奉(用、訂正)ることなし、すへて香薫の物を上古神へ用ふることなけれは忌詞に堂を香燃といふ、然るに公事根源
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください