自ミ至テ

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○大蚯蚓逓送、去る三月中の京都滋賀日報に可驚蚯蚓と題し報道せし、江州甲賀郡岩室村字蚯蚓谷の大蚯蚓のことを農商務省農務局にて聞込まれ、果して斯る蚯蚓のをらハ現品を逓送せられたしと今度滋賀県勧業課へ照会になりしをもつて、同課より直ちに岩室村へ達し取寄せられし蚯蚓ハ、長さ凡三尺余にて去る廿三日硝子の大壜に納れ東京へ逓送になりしと、其色薄柿色にして全体少しも尋常の蚯蚓と異なることなく蜿蜒まわるよし、尤も其谷にハ尚ほ長く太きものも夥多ありといふ、｛明治十六年五月廿九日【報知新聞】、朱書｝／○蚯蚓、西川曽根トイヘル所町ウラ窪カナル池ニ塵アクタヲ捨テ数ケ年、掃除モ用ヒザル三トセ六月、淋雨シテ■クムシ暑キ夜、青白ノ光アルモノ其ホトリニアラハレ這マハレリ、人々アヤシミツヽ大勢挑灯ナド照シアツマリテコレヲミレハ、長サ二尺計ナル蚯蚓ナリシ、是ヲ以テ按スレバ、西国大蚯蚓ノ奇モ真ナルベキカ、【北越奇談】

ミミズ類（環形動物貧毛綱）

報知新聞

北越奇談

滋賀