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自イ至ホ

引用
『自イ至ホ』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-01448)
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ID
M2005033014350610493
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠蟲譜
書名
自イ至ホ
別タイトル / 旧書名
Vol. 002 自イ至ホ
巻次
002-038
本文言語
日本語
内容注記
日付、年代: 明治17年5月28日 1884, 西暦(キー年代): 1884
翻刻・翻訳
○イソメ、近頃沖釣(首(おも)にキス、ハゼ)に磯メと云ふ餌を用ふ、此ハ羽田辺の干潟に生じて、其形糸メに似て、糸メより大きなる虫なるが、魚の此を好むこと甚しく、二人並ひて糸を垂るゝに、此磯メを用ふると通常の砂蚕(ごかひ)を用ふるとハ魚の竿に上ること、百と一との差ありと云ふ、されハ釣師ハ価の貴きを厭ハず、一合価十五銭前後なり、此物を用ふれとも元来此虫甚だしき臭気ありて、一回指に摘む時ハ二三日ハ其臭の手を去らざる如きのみならず、又烈しき毒物にして、蒼蝿すらも此虫の液を吸ふ時ハ二三分時にして翼を縮め手足に痙攣(けいれん)の状を顕ハして斃ると云へり、故に人の鰯ヒシコ、其他の魚を食ひて其毒に中ると云ふハ恐らくハ、此磯メを食ひたる魚に取り当れたるものならん歟、古へハ此釣餌を用ふること厳禁なりしに、近来ハ稍其製の弛みたるものゝ如し、殊に昨今追々コレラ流行の時節に向へり、此際斯る餌を用ひたる魚を膳にせバ、或ハ其媒介となるやも測られず、此等ハ何とか適宜の制を設けられ度きものなりと、或る衛生家の語りしまゝ取敢へす茲に報ず、明治十七年五月廿八日【東京日日新聞】/イソメ
来歴・典拠・由来
東京日日新聞
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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