自イ至ホ
引用
『自イ至ホ』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-01418)
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ID
M2005033014343710435
コレクション内カテゴリ
- 錦窠蟲譜
書名
自イ至ホ
別タイトル / 旧書名
Vol. 002 自イ至ホ
巻次
002-008
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
製藍法、沖縄ノ製藍法ハ孰ヨリ伝ハリシヤ、其起原ヲ知ルニ由ナシト雖トモ、其方法稍印度ノ製藍法ニ似タリ、然レトモ未製法ノ精カラサルカ故ニ、純藍ヲ製出スルコトヲ得ス、其方法ハ漆喰塗ニシテ、摺鉢形ノ浸出器ヲ造リ、其側ニ箱形ノ漆喰塗藍澱漉場ヲ築キ以テ製藍所トス、其構造ノ大小ハ製造ノ多少ニ因リテ異ナルト雖、大概浸出器ハ一筒八百斤乃至千四五百斤ノ藍葉ヲ一度ニ浸スモノナリ、八百斤ヲ容ルヽ器ヲ最恰当トス、其器上端ノ一方ハ渓水ヲ導ク溝渠ニ連接シ、浸出器ノ底ヨリ上三寸位ニ穴アリ、是ハ排水スル所トス、其器ハ口径五尺ヨリ六尺位、深サ五尺許ナリ、器ノ厚ハ一尺位ニテ堅牢ノ漆喰塗トス、此ノ器中ヘ盛熟シタル藍茎ヲ納レ、是ヲ圧スルニ木材ヲ以テシ、尚ホ圧力ヲ要スル時ハ木材ノ上ニ石ヲ加フ、而シテ之ニ渓間ノ清水ヲ葉上一寸位迄注溜ス、暖ナル日ニハ凡三日間ニシテ藍液充分ニ浸出スト雖、寒冷ノ日ニハ七日或ハ八日ニシテ浸出スルノ適度ヲ得ヘシ、其適度ヲ知ルニハ壺内ノ水色黄帯緑色ナルヲ度トス、此度ニ達シタルトキ、器中ニ在ル所ノ藍茎ヲ水中ヨリ取出シ、尚其液中ニ残ル藍葉及他ノ雑物ヲ取リ除キ、後其一壺ニ付キ石灰二十四斤ヲ併入レ、頻ニ撹拌スル時ハ石灰ノ為ニ精藍凝固シテ沈澱ヲ促ス、尚充分ニ撹拌スルノ後、静置スルコト一日ニシテ、藍澱全ク沈降スヘシ、其全ク澱降スルヲ見テ、浸出器ノ下辺ニアル穴ヨリ上澄ノ汚水ヲ流シ取リ、其底部ニ沈澱セル藍澱ハ浸出器ノ側ニアル漉箱ノ中ニ莚ヲ布キ、其上ニ酌出シテ水分ヲ漉取ルヘシ、或ハ莚ノ代ニ麻布若クハ芭蕉布等ヲ布キ、水分ヲ漉シ、泥状トナシテ竹籠ノ内ニ芭蕉ノ葉ヲ布キ/三
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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