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棟科

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"棟科" owned by Nagoya University Library, retrieved from Ito Keisuke Collection(https://da.adm.thers.ac.jp/en/item/n002-20230901-04201)
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ID
M2005033015270016148
Collection category
  • 錦窠植物図説
Title
棟科
Other title
Vol. 023 棟科
Volume
023-029
Language
Japanese
Translation
木之部、問、樗といふものいかなる木にや、五月の季に用ゆるは端午の日佩ものにするといふによりてなりや、答、しの也、歳時記等に詳なれは、今さら云に及ばす、されど漢土にて樗といふものは歌俳にいふ樗にあらず、和名にあふちといふものは俗に、せんたんと云木也、夏にいたりて薄紫の花を開く、よつて花樗といふ時は夏季なり、本名は楝(しこ)也、樗にあらず、樗は和名ごんずいといふ木也、又きつねのちやふくろとも云、あふちとは、大いに異るもの也、荘子に云、樗櫟の樗も是なり、名物法言に悪木といふ一名あり、大木にして、材用にならざる木也、又本草には椿樗といへり、椿は和名きやんちんといふ木なり、香椿の唐音なり、椿をつはき之訓するはあたらす、椿の古名たまつばきといいしによりて誤れる也、玉つはきといふもの三種ほとあり、柾(マサキ)和字、をもたまつばきと云、又俳に藪(ヤフ)椿といふときは夏の季なり、是は春藪の中に咲つばきの事にあらす、別に一種也、本草に女貞と云ものにて、和名ねづみもちと云なり、つばきは本名山茶と云しかれ共、山茶花と書時はさざん花と訓する也、さざん花は花鏡に云茶梅といふもの也、今今玉椿といふは常の椿の八重にして、白きをいふなり、貞徳云、椿は雑也、花の心よけれは、春にならずといへり【俳諧多識編】/風吹白楝花、常ノセンダ別物カ?【宜浦名鈔巻一・九丁】ニ出/セ・一/楝樹花、苦楝発花如海棠一蓓類〔 〕〔 〕満樹可観、【百花■譜】/佩前紫楝花ノ句アリ【霊芬舘詩初集槇四ノ十二丁】/馬上忽動郷思{ノ題、朱書}、風吹白楝花繞屋繅車鳴、{長篇前後略、【査浦初鈔一】、朱書】
Original Owner
Nagoya University Library
Source
Nagoya University Library
Material type
JapaneseClassicalBook
Image
colour
Collection

Ito Keisuke Collection

The Ito Keisuke Collection belonging to the library attached has a collection of 188 manuscripts by Keisuke Ito, who is called the father of modern Japanese botany.
Original Owner
Nagoya University Library
Rights
Metadata Rights
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