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橙橘科 文且譜二

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"橙橘科 文且譜二" owned by Nagoya University Library, retrieved from Ito Keisuke Collection(https://da.adm.thers.ac.jp/en/item/n002-20230901-03783)
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CSV
ID
M2005033015191315326
Collection category
  • 錦窠植物図説
Title
橙橘科 文且譜二
Other title
Vol. 018 橙橘科 文且譜二
Volume
018-109
Language
Japanese
Translation
五月、橘、みかんの事也、四五月ニ花をひらく、古歌によめる花橘是也、又花たちはなといはすして、たちはなのかほる、ともよめる、日本紀には、香果とかけり、此品類すこふる多し、橘の根まわりに、海のどろあるひは、みぞせせなきのとろ、河のどろ海藻なとをおけは、さかへしける、十二月に枝のすえの下なる土をひろくのけて糞を多くおき、其上に土かふへし、土をのくるとき、いましめて、細根を切へからす、細根をきれは木甚いたむ、根を少にてもきらんよりは糞を置ざるがよし、鍬を用てほるべからす、小便をときときくはふへし、凡橘柑の類、皆甚寒気をおそる故に、北国、又は山中寒谷雪ふかき所にはさかへす、植へからす、国中にも北ふさかり、南にむかへる暖所によろし、黒きやはらかなる土、又海辺砂地によろし、赤土堅土によろしからす/○橘譜日がたの土よろし、冬は河どろを以、其根に土かひ夏は糞を置へし、九年母も同し、橘柚の類、根下に葉あれはさかへす、ことことく去てきよくすへし、或曰、橘の根に、捧を以て穴を多くつき、糞を入べし、木さかへて実多し、橘録、日本のやまひにあり、苔と虫となり、是をさかへし/○橘柑の台木をうふるに、橙実を陰地にまきてよし、高四五寸に成たる時ほり出し、根のすえをきりて、圃の中、あるひは籬にうふれば長しやすし、根の末をきるは、小根を傍に生せしめんか為なり{【花譜】、朱書}
Original Owner
Nagoya University Library
Source
Nagoya University Library
Material type
JapaneseClassicalBook
Image
colour
Collection

Ito Keisuke Collection

The Ito Keisuke Collection belonging to the library attached has a collection of 188 manuscripts by Keisuke Ito, who is called the father of modern Japanese botany.
Original Owner
Nagoya University Library
Rights
Metadata Rights
Use of Content