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山茶科

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"山茶科" owned by Nagoya University Library, retrieved from Ito Keisuke Collection(https://da.adm.thers.ac.jp/en/item/n002-20230901-02450)
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ID
M2005033014533912724
Collection category
  • 錦窠植物図説
Title
山茶科
Other title
Vol. 003 山茶科
Volume
003-037
Language
Japanese
Translation
祈祷師の家御神楽執行のときは他木をましへす榊一樹のみを用ふ、是古の遺風也、重波か榊葉の香と歌にあれは香気あるへき木なるへしといへるはいとをきなき言也、香といひにほひといふは艶色のうるはしきを讃称たるなれは、朝日かけにほへる山紫のにほへる妹なと其余多く見ゆ、又刀剱にもにほひの語あるをもて知へし、さて龍眼木をさかきと訓したる、いたく讃称たるなるへし、形状樒に似たりといへと、本草綱目龍眼木集解恭云似茘枝葉若林橘花白色と見へて樒に似たるに非す、又云巻二十に奥山の志伎美か花乃とよみてかならす深山に生るものなれは、奥山の賢木か枝云々といへるにかなひ、和名抄に樒は香木也と有て其葉香気あれは榊葉の香をかくはしみと神楽歌にいへるにもかなへり、さて是をしも仏に奠事は元来神に奉るものなるをもて仏のわたり来し後にそれをうつして、仏にも献上し、いにしへ仏をまつる意今とは甚異也、たた国家の泰平と自ら幸福を祈れるためにして安楽をいのる意さらになし、されは神を祭るとひとつ意にて神に奉る栄樹を仏にも奉りしもの也けり、今はもはら仏のものとのみなり、ゆきて神には他木を用ひしより樒は花とのみ呼て賢木の称は失へるものならんとおもへりしとも、吾度会神宮に十二月晦の夜小内人等花賢木かまいつたと申て玉串御門に、内玉垣御門とも云、奉れるを見れは樒にてこそ有けれ、是をもておもへは神武天皇の大御歌に伊智佐介伎未廼於朋鶏句塢とのよみ、または実賢木にて、和名抄に桧比佐加伎とあるは是にや、比と美と通へる例多し、美者々木をいひ、実のいと多かるもの也、神宮に花賢木
Original Owner
Nagoya University Library
Source
Nagoya University Library
Material type
JapaneseClassicalBook
Image
colour
Collection

Ito Keisuke Collection

The Ito Keisuke Collection belonging to the library attached has a collection of 188 manuscripts by Keisuke Ito, who is called the father of modern Japanese botany.
Original Owner
Nagoya University Library
Rights
Metadata Rights
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