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後藤亘 長良川写真コレクション

長良川写真コレクションサムネイル
岐阜大学学術アーカイブ

●デジタル画像データベースの背景

岐阜大学は2020年に,写真家である後藤亘氏が,1977 年から長良川周辺の文化自然(風土)を対象に撮影してきた写真フィルムおよびデジタルデータの寄贈を受けた。その全容は,フィルム写真・約35,000コマ,デジタル写真・約6,700コマにおよぶ。記録された映像には,後藤氏の写真作品としての芸術性はもとより,長良川流域の風土の約半世紀にわたる経時的変遷,自然と人々の営みが撮し込まれている。

そこで,岐阜大学図書館学術アーカイブ企画運営室は,岐阜県の協力(2020-23)を得て,写真フィルムのデジタル映像化を開始し,長良川風土について広く利用可能なデジタル映像データベースの構築に取り組んできた。2024年3月時点で,約8,000コマのデジタル映像が本データベースとして利用可能である。

1枚1枚のデジタル映像には,撮影年,そして撮し込まれている事物がテキストとして個別に付加されている。したがって,テキスト検索で写真を選択できる。例えば「眼鏡」と検索すると画像中に眼鏡をかけた人物が,「子供」と検索すると子供が写っている全ての写真が選択されてくる。

本映像データベースで,時空を超えて,長良川風土を旅して頂ければ幸いである。

 

企画統括:岐阜大学応用生物科学部教授 川窪伸光

デジタル映像処理:岐阜大学連合農学研究科 塚原一颯

協力:岐阜県/「長良川システム」の個性の分析・明確化に向けた調査研究業務(岐阜大学応用生物科学部)

 

●撮影者:後藤亘のことば

後藤亘氏
後藤亘

 

全国的にも数少ない美しい流れの長良川は,奥美濃の大日岳に源を発し多くの支流と合流しつつ延々160余㎞を下り伊勢湾に流れています。この川の流域で生まれ育った私には,長良川とは親しみ深いふるさとの川であり母なる川でもあります。この思い出多くもあり,恵み多い長良川の源流から河口までの美しい自然と,そこに生きる人・魚・鳥たちと川との関わりを後世にも残そうと撮ってきました。雨の日雪の日を問わず川を駆け巡り今や45年を過ぎようとしていますが,今も私のライフワークとして撮り続けています。今までに撮り貯めた数多い写真の中からの一部ですが,長良川の素晴らしさを感じていただければ幸いです。

 ― Ilove 長良川 ―

 

  

  • 略 歴
    1929年岐阜市に生まれる/1977年 長良川を撮り始める/1994年 「長良川の四季」朝日新聞ミニギャラリー連載(30回)/1999年 揖斐郡春日村を撮り始める/2016年 全日本写真連盟功労賞受賞
  • 経 歴 
    全日本写真連盟中部本部参与/全日本写真連盟岐阜県本部副委員長/岐阜県芸術文化会議副会長/岐阜県・岐阜市・恵那市・可児市 各美術展覧会審査員/中国 上海松江文聯 名誉会員
  • 写真展 
    「ふるさと長良川」「生きる-長良川賛歌」「長良川清流譜」「清流長良川に生きる」「小紅の渡し」「湖北と水郷」「中国点描」「山峡・春日の郷」「菜園の花」など20回(中国上海市・東京新宿ほかにて)開催
  • 写真集
    ふるさと長良川(1997),チューキョーCPI事業部/「生きる」長良川賛歌(2008),岐阜新聞社/菜園の花(2014),富士フィルム/長良川清流譜(2017),岐阜新聞社/清流長良川に生きる(2020),岐阜新聞社
  • 所 属
    全日本写真連盟会員/岐阜県写真作家協会会員/岐阜県芸術文化会議会員/フォト花の会ギフ会員/写真文化協会会員

     

・デジタル画像の複製利用はできません。引用をされる場合(正当な範囲内に限る)においても、「後藤亘 長良川写真コレクション」と出典を明記し、事前にご連絡をお願いします。

・このデジタル画像データベースへのリンクは、教育・研究・学習を目的とし、 営利を目的としない限りにおいて、自由に行っていただけます。

・事前連絡先:archcore(at)t.gifu-u.ac.jp(※(at)を@に置き換えてください) 

 


サムネイル画像は、『 / 川,岩石,人,しぶき,子供,サンダル,携帯電話,スマホ,スマートフォン,鞄,カメラ,水着』(岐阜大学学術アーカイブ所蔵)「後藤亘 長良川写真コレクション」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/g002-20240301-03844)より