松柏科 松譜
引用
『松柏科 松譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-17118)
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ID
M2005033019515736800
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
松柏科 松譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 139 松柏科 松譜
巻次
139-023
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
マ四/松、郷名マツ、{和名万豆、朱書}●別録曰、松脂生太山々谷、六月採●頌曰松処々有之、其葉有両鬣、五鬣、七鬣、歳久則、実繁中原雖有木皮塞上者佳好也、松脂以通明如薫陸香類者為勝●宗奭曰、松黄一如蒲黄、但味差淡、松子多海東来、今関者亦有、但細小味薄也●時珍曰、松樹磥砢修聳、多節、其皮粗厚有鱗形、其葉後啁、二三月抽甤生花、長四五寸、采其花蕋為松黄、結実状如猪心、畳成鱗砌、秋老則子長鱗裂、然葉有二針、三針、五針之別、三針者為括子松、五針者為松子松、其子大如栢子、惟遼海及雲南者子大如巴豆、可食、謂之海松子、詳見果部、孫思邈云、松脂以衡山者為良、衡山東五百里満谷所出者与天下不同、蘇軾云、鎮定松脂亦良、枹朴子云、凡老松皮内自然聚脂為第一、勝于鑿取及煮成者、其根下有傷処不見日月者為陰脂、尤佳老松余気結為伏苓、千年松脂化為琥珀、玉策記云、千年松樹四辺枝起止抄不長如偃、蓋其精化為青牛、青羊、青犬、青人、伏亀、其寿皆千歳●大和本草曰、マツハタモツノ意上略ナリ、モトマト通ス、久ク寿ノタモツ木ナリ、史記亀策伝、松栢為百木長而守門閭○松ニモ亦雌雄アリ、雌松ハ其葉美也、葉小ク木皮赤シ、茯令ハ雄松ヨリ生シ、松蕈ハ雌松ヨリ生ス、西州ニハ雄松多キ故茯令多シ、雌松少キユヘニ松蕈マレナリ、幾内ニハ雌松多ク、雄松少キユヘニマツタケ多ク、茯令少シト云、又合壁事類ニ松ニ二針、三針、五針アリト云、名山記ニ松有両鬣、三―、五―、是皆其葉ノ数ヲ云リ、本邦ニモ五鬣松アリ、五葉松ナリ、葉小ニシテ短シ、又三針松アリ△肥松ハ油松ト云、常ノ松ノ肥タルナリ、ヨクモユ、牙枝トスレハ歯堅クシテ不働、歯ノ薬也ト俗ニ云ヘリ、貧民是ヲ焼テ燭トシ、又夜作ニ用ユ、民用ニ利アリ、油多キハ石ヨリ重シ、松ヲ栽ルニ正月ヲ用ユ、大ナル根ヲ切、四方小根ヲトヽメ、根ノ土ヲ不破、其マヽ移シ植レハ無不活、高一二丈トイヘトモ如此スレハヨク活、種樹書ニ見タリ、今試ルニ如此△李誠之ガ松ノ詩ニ、一事頗為清節累、秦時曽受大夫官ト作リシハ、秦始皇ハ惡王故、大夫官ヲ贈レシハ松ノタメニハ却テ辱トスベシ、ゲニサモアルベシ○梁書陶弘景、特愛松、風庭院皆植松、毎聞其響欣然為薬△松花、一名松黄、若緑ノ黄花也、払采テ酒テ服ス、和白沙糖、米粉作餻、尤佳、国俗ニモ松モチヲ作ル△程子曰、雑書有松脂入地千年為茯令、万年為琥珀之説、蓋物莫久於此△ソナシ松、藻塩草曰、生傾タル也、又ヒネタル松ヲ云トモ云ヘリ、愚謂、磯ニナシテ久シキ松ナルベシ、イソナシ松ナリ●詩経名物弁解曰、松舟【衛風竹竿章】、如松茂矣【小雅斯千章】、徂徠之松【魯頌駉宮章】、松栢丸々【商頌殷武章】、如松栢之茂【小雅天保章】、朱伝無註△和名マツ、葉ニ一針、二針、三針、四針、五針、六七針ノ異アリ、針或ハ粒トモ、鬣トモ云、一針松ハ常ノ松ト形状殊ナリ、五鬣松ハ世ニ多シ、其余ハ甚希也、又落葉松、塔松、聚幹松等ノ種類数十品アリ、一種俗ニカラマツ、又名朝鮮マツ、其子充果、味クルミニ似タリ、是
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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