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松柏科 松譜

引用
『松柏科 松譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-17111)
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ID
M2005033019515036793
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科 松譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 139 松柏科 松譜
巻次
139-016
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
一種、かしまゝつ、{本草図譜也、潅、朱書}、常州鹿島に産す、形黒松に似て葉長く剛く、上に向ひ生す、此樹異にして根の本より切ても科條を生して以て奇品となすべし、一種、ひとはのまつ、奥州に産す、此物真の一針にあらす、二葉合て一葉に見ゆれとも、尖る処ろニ尖あり、一種、ひとはのまつ、下野古河に産す、葉の形黒松に似て全く一針の物なり、一種、しらがまつ、葉の形黒松に似て半面緑色、半面白色なるものなり、一種、じやのめ、葉の形黒松に似て葉の半白色にして蛇目傘の如し、一種、しもふりまつ、白松【華夷考】、葉の形黒松に似て葉の背面ともに白粉あるの如シ、一種、かさたけのまつ、葉の形状黒松に似て枝の半辺に葉を生す、一種、さかりまつ、形黒松に似てミとり生する時より下にのそみて延す、枝條下垂す、物を以て助け上に向ハしむ、括子松【集解】、さんこのまつ、ミつばのまつ、三針松【海松子集解】、孔雀松【同上】、三鬣【汝南圃史】、奥州末の松山にあり、形あいくろに似て一本より三葉を生す、田村氏の説に奥州方言ひめこまつと云も三針也、又江州唐﨑の松も三針あり、最も両針の間に一針ありといへり、五鬣松【集解】、こやうのまつ、五粒松【海松子條下】、五鬚松【泉州府志】、五釵松【濽確類書】、葉尋常の五葉のまつなり、葉細く短く、黒松に比すれハ柔かなり、一種、いわねまつ、あいつこゆう、せんしゆうまつ〈江戸花戸〉、まつがね〈越後〉、はいまつ〈尾州〉、ちはいまつ、たけまつ〈羽州〉、千歳松【秘伝花鏡】、加州白山、野州中禅寺、奥州会津、信州草津、御嶽山、駒ヶ嶽、甲州金峯山、越後高山等に産す、葉の形状しもふり五葉に似て枝横に延引し、其地に附く処より根を生す
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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