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松柏科 松譜

引用
『松柏科 松譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-16945)
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ID
M2005033019484736627
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科 松譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 138 松柏科 松譜
巻次
138-127
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
煤ヲタレアケタルカ如シ、松ハ長生ノ齢ヲ経ルト云、其長生ナルヲ以テ翁草ト云、住吉ヤ岸ノアタリノ翁草長ゐして見る人はおちこちトヨメルハ松ノ歌ナリ、小松ヲ初代草ト云ハ千代ノ初ノ意ナリ、又名前ノ詞を用テ名ケタル名アリ、琴の音にミねの松風通ふらし何れの緒よりしらべそあけんとよめる歌よりして、松ヲ琴弾草(コトヒキクサ)と云、よもすがら琴ひき草の音すなりあかしの浦のよるべふく風、松を都草と云に異説多し、是も歌の意を用ひたる也と云説是也、いなか(て、訂正)にもいかでいわまし武蔵野ハミどりにしげる都草哉、田舎の松を都ノ種とほめしより松を都草と云也、又茶の和名をめさましくさと云、松ハ風に音してさしけがしく睡も又覚ものるかを明て目めさまし草とハ云也、さなきだに波のしげきに次テの浦の目さまし草に嵐吹哉(かな)、或説ニ云、千代花草ハ正月子日に引小松を云、千代引草也と云ふ、子のびする雲辺に小松のなかりせは千代のためしに何をひかましと云歌の意をとる也、又上の説に初代草ハゆ■也と云ハ非なり、初代草ハ正月所用の門松と云へり、一説に千代花草ハしめなはを付たる松也、門松也、一説に初代草ハ葉強草也、(草、訂正)葉強して暑寒不凋故名く、初見草、天智天皇花尽異名、年毎にみとりの色も初ミ草かはらぬ色の名にやめれらん、松ハ千年に一度花開、或云百年に一度花開、十年又十度花を開く、故に松の花を十かへりノ花と云、此説妄説なり、松樹六七年後は毎歳此花を開く、別に花あるにあらす、花開て花のあとには■かき子生、故にすミとりの本に生ず、嫩葉をとり五七日米泔ニ浸シ脂を去り、一日ほし、酒にてむし、毒さりき、■めてタバコニカヘ用、松葉タバコと云、松の肥しにむきミの汁をそゝぐべし、又貝を根に置けバ虫ツカズ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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