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楊柳科 デロ楊譜

引用
『楊柳科 デロ楊譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-16015)
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ID
M2005033019313135697
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
楊柳科 デロ楊譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 125 楊柳科 デロ楊譜
巻次
125-020
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
平田/○綿樹の発見、秋田県の気候たる冱寒積雪の地にして秋霜早く降り、春雪遅く消へ、綿草の生育に於ける往年より屡々其培養を試むるものあるも、その成熟の結果を得る能ハさるハ、風土の然らしむる処、固より如何ともするなし、然るに管下陸中国鹿角郡上向村担当官山字十和田に於て一の綿樹なるものと発見せり、抑該樹の状たる其皮膚略は青桐に髪肆し色少シく黒く、其葉表面ハ梨に類シて稍光沢あり、其裏面ハ白色を帯ぶ、遠く之を望めバ皓として衆木に判別せり、其果売たる三四十余顆少くも十顆を連絡し、七八寸の茎を垂れ、恰も葡萄の如し、土人称してカトロと云ふ、蓋其成熟ハ二百十日の頃に在て一顆四片に析け、内より綿を吐き樹梢白雲を覆の如し、微風僅に過くれバ忽ち粉飛して樹の上下復た影を見す、其核実たる烟草の種子に似たり、其花様に至てハ未だ経験せず、後報に譲る、其之を採摘する未だ飛散せざるに先ち、其顆殻を莚上に散布シ風に飛楊せざる様粗布を覆ひ、太陽に曝し乾す時ハ、一両日にして其売自ら析け綿を吹出す、然る後密室に入れ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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